UFO - UFO2 Flying One Hour Space Rock
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UFO - UFO2 Flying (1971)

Ten Years Afterのベーシスト、レオ・ライオンズはTYAがクリサリスに移籍してからすぐにプロデューサー業にも着いていて、なかなかバンドの将来を見極めた転職を狙っていたのかと思うくらいに良いタイミングで良いポジションを見つけてその才能を別の所に発揮していたようだ。おかげで単なるベーシストではなくヒット作を放つプロデューサーという役割で重宝されていったものだろう。もちろんベーシストとしてもとてつもない迫力とテクニックの持ち主なのでどうあれロックシーンには多大な印象を与えていた人だ。その作品のひとつに1974年のUFOの名盤「Phenomenon」が挙げられるが、今回はそのレオ・ライオンズの仕事ではないもうちょい手前のお話。
U.F.Oの1971年リリースのセカンドアルバム「UFO2 Flying」。まぁ、何と言うか、センス無さすぎなアルバムジャケットでかなり損している気もするが、後のマイケル・シェンカーの有名度ぶりでU.F.O自体の知名度もキープされているからそこから追いかけていけばたとえここにシェンカーが居なくても聴いてみようか、と言って着手していく人も多かろう。一方ではこの頃特有のB級ハードロックの一旦として知られているバンド、という位置付けにもなるが、その目線で見ると実に興味深く革新的で面白いサウンドに挑戦しているアルバム。自らがアルバムで「スペースロック」なんて宣言している所がまたダサいんだが…確かにね、かなりハードロックなんだけど、そこにちょいと宇宙空間的なアッチへ行った音を入れて浮遊させているのもあるし、そういう方向性もあったんだろう。聴いてるとどれもこれもLed Zeppelinの影響ありまくり、っつうかそのままパクってるじゃないか、ってのはロックの常。ここでも見事にその路線を進んでいる。
そういう面はありつつも、アルバムとして、バンドとして、マイケル・シェンカーがどうのではなく、ここではミック・ボルトンのギターなのだが、これがまた相当カッコよいし、かなりのハードロックギターが聞けてソリッドで素晴らしいものだ。この時代にここまで洗練されたハードロックギターを弾けてた人はそれほど多くない。せいぜいトニー・アイオミくらいか。その潔さがこのバンドの特質で、粘っこいブルース要素なんてのは皆無、正にハードロック、いや、スペースロック…。しかし、ミック・ボルトンって面白いギター弾くよね。この後バンドがマイケル・シェンカーを入れるのも分かる、というかミック・ボルトンのスタイルってマイケル・シェンカーに近い部分あるしさ。かなり最先端行ってたバンドのスタイルだし、時代を先取っていた感あるし、意外と楽しめるアルバム。ジャケットだけがな…。
楽曲だって5曲しか入ってない。プログレッシブに行きたかったのか、ハードロックに進みたかったのかって岐路だったのかもしれないけど、そのおかげでユニークな作品に仕上がってて、「The Coming of Prince Kajuku」なんてスペースロックを証明するためか、途中が全てThe Whoの「Sparks」のコピー(笑)。なるほど、それこそがスペース・ロックとはさすが英国人、と拍手喝采。

Ten Years Afterのベーシスト、レオ・ライオンズはTYAがクリサリスに移籍してからすぐにプロデューサー業にも着いていて、なかなかバンドの将来を見極めた転職を狙っていたのかと思うくらいに良いタイミングで良いポジションを見つけてその才能を別の所に発揮していたようだ。おかげで単なるベーシストではなくヒット作を放つプロデューサーという役割で重宝されていったものだろう。もちろんベーシストとしてもとてつもない迫力とテクニックの持ち主なのでどうあれロックシーンには多大な印象を与えていた人だ。その作品のひとつに1974年のUFOの名盤「Phenomenon」が挙げられるが、今回はそのレオ・ライオンズの仕事ではないもうちょい手前のお話。
U.F.Oの1971年リリースのセカンドアルバム「UFO2 Flying」。まぁ、何と言うか、センス無さすぎなアルバムジャケットでかなり損している気もするが、後のマイケル・シェンカーの有名度ぶりでU.F.O自体の知名度もキープされているからそこから追いかけていけばたとえここにシェンカーが居なくても聴いてみようか、と言って着手していく人も多かろう。一方ではこの頃特有のB級ハードロックの一旦として知られているバンド、という位置付けにもなるが、その目線で見ると実に興味深く革新的で面白いサウンドに挑戦しているアルバム。自らがアルバムで「スペースロック」なんて宣言している所がまたダサいんだが…確かにね、かなりハードロックなんだけど、そこにちょいと宇宙空間的なアッチへ行った音を入れて浮遊させているのもあるし、そういう方向性もあったんだろう。聴いてるとどれもこれもLed Zeppelinの影響ありまくり、っつうかそのままパクってるじゃないか、ってのはロックの常。ここでも見事にその路線を進んでいる。
そういう面はありつつも、アルバムとして、バンドとして、マイケル・シェンカーがどうのではなく、ここではミック・ボルトンのギターなのだが、これがまた相当カッコよいし、かなりのハードロックギターが聞けてソリッドで素晴らしいものだ。この時代にここまで洗練されたハードロックギターを弾けてた人はそれほど多くない。せいぜいトニー・アイオミくらいか。その潔さがこのバンドの特質で、粘っこいブルース要素なんてのは皆無、正にハードロック、いや、スペースロック…。しかし、ミック・ボルトンって面白いギター弾くよね。この後バンドがマイケル・シェンカーを入れるのも分かる、というかミック・ボルトンのスタイルってマイケル・シェンカーに近い部分あるしさ。かなり最先端行ってたバンドのスタイルだし、時代を先取っていた感あるし、意外と楽しめるアルバム。ジャケットだけがな…。
楽曲だって5曲しか入ってない。プログレッシブに行きたかったのか、ハードロックに進みたかったのかって岐路だったのかもしれないけど、そのおかげでユニークな作品に仕上がってて、「The Coming of Prince Kajuku」なんてスペースロックを証明するためか、途中が全てThe Whoの「Sparks」のコピー(笑)。なるほど、それこそがスペース・ロックとはさすが英国人、と拍手喝采。
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