Roy Harper - Lifemask

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Roy Harper - Lifemask (1973)
ライフマスク

 英国の音楽文化はすごい。ココの所ハーヴェストレーベル繋がりのモノを並べて聴いているんだけど、多岐に渡るサウンドがある中、ちょいとフォーク寄りな所を狙って聴いている。それでもどれもこれも単にフォークという言葉では括れるものの、全く方向性も出しているサウンドも志向も全く異なるフォークになっていて、これってロックっていう言葉の定義と同じくフォークって言ってるだけで、その奥深さはものすごいものがあるって事だ。しかもそれがフォークギター一本で奏でられる中で言われるって凄いバリエーションだよな。まさにアーティストって意思がなきゃここまで同じフォークで枝分かれしない。だから英国フォークの奥深き森ってのも存在するワケだ。

 Roy Harperの1973年リリースの6枚目の作品「Lifemask」では既にジミー・ペイジもギターでゲスト参加しているくらいの作品で、73年ってZeppelin全盛期だしね、それでこんなフォークサウンドのアーティストに参加って…って思うんだろうけど、ロイ・ハーパーってもっともっと古い頃から活動している人で、しかもフォークギター一本でというまさに裸一貫で路上から出てきた人というロック以上にロックな人なんです。その意識を持って聞き始めるとそのセンスの鋭さとか訴えかけてくる魂とかかなり変わってくると思う。そういうのがないと退屈なフォークみたいに思われがちだけどさ。かなり前衛的なロック思想をもったアシッド・フォーク的な作風として捉えるが賢明か。

 ジミー・ペイジ参加の曲なんかももうね、何だこれ?ってくらいにギター弾いてくれてます。Zeppelinのアレをイメージしちゃうと全然違うんでよくわからないけど、どっちかっつうと「Luciffer Rising」のサントラみたいな印象だろうか、効果音とギターの融合というか、そういう音でこの人奥深いなぁと。ロイ・ハーパーの歌にしても曲にしてもギタープレイにしてもかなり多様性を持ったアプローチが聴けるので、もしかしらこういうセンスに惹かれる人もいるんだろうと思いたい。このヘン聞くとZeppelinの三枚目のアコースティックなんてとんでもなくポップに聞こえるからね。





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フレ
Posted byフレ

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