Michael Chapman - Rainmaker

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Michael Chapman - Rainmaker (1969)
Rainmaker + 6

 Harvestレーベルの特徴ってそこまで確立されていなかったような気がする。フロイドとパープルがいてケビン・エアーズなんかいたりするんだからヘンなのばかり、ってんでもないし実験的なバンドというワケでもないだろう。後になってから気づくのだろうけど、やっぱりEMIが大手になっちゃったのもあるが、その大手と絡むセカンドレーベル(実際は逆だが)だからこそのメジャー路線にあるサウンドを持つバンドで、プロフェッショナルという意識のあるバンド郡とも言えるのか。実際そうでもないバンドも多数あるので言い切れないけど、アルバム一枚だけってバンドでもしっかり作られてるから売る側は売るつもりが当然あったのは判る。

 Michael Chapmanというシンガーソングライターの1969年初期ハーヴェストからのファーストアルバム「Rainmaker」。時代はまだサイケ、アシッドフォークの名残を十二分に残したあたりに出てきたこの不思議な若者のアルバムには、Bakerlooでこの後同じハーヴェストからデヴューするクレム・クリムソンがギターで参加していたり、この頃にはもう一流ミュージシャンとして渡り歩き始めていたエインズレー・ダンバーも参加しているという不思議。更にこの頃には既にエレクトリックトラッドの世界を模索していたスティーライ・スパンのリック・ケンプやフェアポートのダニー・トンプソンまでもが参加している一大絵巻、やってるサウンドは所詮サイケ風味なフォークサウンドなのに、これだけのメンツが揃っている。歌にしたって普通に歌ってるだけな感じで、別に上手い、っていうほどの印象も持たないし、曲にしたってなんかヒネてるか、ってんでもない。不思議だ。

 そんなメンツだから聞く前はどんなフォークだろう?なんて思ってたけど特筆すべき所も見当たらないフォークサウンド、どこかトラッド的なのがあるかと思ったけど、それもほとんど聴かれないし、どういんだろうな…、そりゃアマチュアじゃ出来ないだろうってのもあるんだろうけど、そこまでレコード出す程のものか?ってのもある。作品として聴いているとなんとなくトリップしてくるからそういう効用はあるのかも。よくわからんけど、時代の空気感をパックしているサウンドってことで取り組む意味はあるだろうし、ギターテクにしてもこの時代であればかなりアグレッシブなプレイを聴かせてくれる所もあるので、じっくり取り組むか。



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フレ
Posted byフレ

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