The Move - Message From the Country

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The Move - Message From the Country (1971)
Message From the Country

 世に中には奇特な収集を行う人も多く、またインターネット黎明期なんてのはそういうマニアが割と集まってきてて超ニッチな収集ポイントやレーベルごとのキャリアやすべてのディスコグラフィーなんてのも作り上げてたりして、興味深げに見入っていたものだ。割と知らないのも多数あるなぁとか、英国だけじゃなくて結構各国のバンドを集めてきて出してたんだな、とか番号ってこうやって付けられてるのか?とかそんな話まで。ラベルの印字の違いなんてのも普通に取り上げられたりもしてて、面白い情報がいっぱいあったものだ。今はもう残念ながらそういうサイトもあまり見かけなくなっちゃったけど、別の意味で精緻な情報を探し当てることも出来るようにはなっているから資料的な部分ではきちんと公開されている。ただ、ネット黎明期は無茶苦茶で面白かったからなぁ…。

 The Moveの1971年リリースのMove名義では最後のアルバムとなった「Message From the Country」。ロイ・ウッドとジェフ・リン、ベブ・ベヴァンの3名による体制の作品なので当然そのままELOへと進化するサウンドそのまま。逆にMove的なカラフルポップの綺羅びやかさは残されて入るものの初期のあのカラフルさほどは見当たらない、もっと重々しく響いてくるという感じか。ハードロック的でもありながら相変わらずのビートルズチックなキャッチーさに多種多様なサウンドの織り交ぜ、やたらと展開していく楽曲アレンジと忙しさはELO的かもしれん。そんな感触でどうにもあのThe Moveな感じとは異なる時代の差をそのまま感じてしまう作品か。

 とは言え、じっくり聴いていると流石だなぁみたいな曲ばかりなので別に駄作ではないし、聴きどころもちゃんとあちこちにあるし、メロディにしろ楽器にしろ作風にしろ、当然鉄壁の二人のセンスが全開しているので飽きずに聴いていられる。ただ、個人的にはあまり好みにはならない音なのはなんでだろうな。ELOもそうだけどどうも聴き込むポイントが掴みにくいというのかね、まだまだ素人なんだろう、きっと。





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フレ
Posted byフレ

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