Spontaneous Combustion - Triad

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Spontaneous Combustion - Triad (1972)
トライアド(紙ジャケット仕様)


 EMI傘下のHarvestレーベルは70年代初頭からピンク・フロイドの成功によって割と知られたレーベルになっていき、その後にEMIレーベルがどんどんとメジャーを制覇していったという事らしい。そういえば、ってふと思いながら適当に見繕って記事を並べ立てているんだけど、そういえなディープ・パープルの初期もHaevestだったか?とか70年代後半まで行くとBe Bop Deluxeなんかもそうだったか、とか色々と発見もある。マイナーな中ではBabe Ruthもそうだっだなぁ、、、自分のはアメリカキャピタル盤だったかも、とか昔の記憶とレコードレーベルの思い出も多々よぎるものだ。そういうニッチな楽しみも今じゃほとんど無いのだろうけど。

 Spontaneous Combustionという英国の1972年に出てきたバンドのセカンドアルバム「Triad」。プロデュースはグレッグ・レイクってことでちょいと話題になったのと、メンバーの平均年齢も17歳くらいってことで話題となった。ちょいと前だったらClear Blue Skyなんかも同じくらいの年齢で話題になったんだろうけど、こういうイキの良いバンドをどんどんと出してくるのはシーンの活性化には良かったのかもね。それでもアルバム2枚でバンドは解体、その後はTimeとしてまたアルバムだしているからいずれ紹介しておきたいが、まさに時代の産物、この頃の若者がどういう影響をウケていたのか、ってのも見え隠れするのも面白い。明らかにブルースからは一線をおいたハードロックからの入り口だろうし、そこには既にシーンに出てきていたWishbone Ash的な美しく繊細なサウンドによるロックというのもあるようだ。更におそらくはメジャー志向路線も入れ知恵的にあったのだろうか、キャッチーさを兼ね添えたメロディによるサウンドも聴かれる。

 バンド名は「自然発火現象」でなるほど、いくつかの事例が確認されている不思議な現象を用いているユニークさ、アルバムジャケットにその写真を用いてこないのはそこまでイメージ戦略として意識はしていなかったのだろうか。瑞々しく若々しく、ひたむきさも見えつつしっかりと音楽を奏でていく、ロックを奏でていくという姿勢が不良ロックとはかけ離れた真摯な姿勢で、よく作られているサウンド、アルバムに仕上がっててファーストアルバムよりも圧倒的にレベルが高くなっている。英国B級モノ好きな人はカタログに揃えていても何ら不思議のないかっこよいバンド。





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フレ
Posted byフレ

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