The Prodigy - Music for the Jilted Generation

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The Prodigy - Music for the Jilted Generation (1994)
Music for the Jilted Generation

 直近のロックシーンでどういうものが出てきているのかはたまた面白そうなムーブメントがあるのあってのはネット時代になると全然分からなくなる。何でも知ることは出来るけど、きっかけを知らないとそこまで辿り着けないからだ。今まさに起きているシーンについてどこかで色々なやり取りが交わされているとは思うけど、それは多分SNSの世界だったり限られたネットワークの中が一番多いだろう。そういう所に入っていけば何でも入手出来ていくんだろうけど、なかなかそうもいかないし。結局傍観者的に見て聴いているっていうスタンスなんだろうなぁ、自分。シーンを作っているところには入ることがないっていう…、もうそんな歳でもないから十分なんだけど、今まさに起きているシーンってのは興味あるな。

 The Prodigyの1994年リリースのセカンド・アルバム「Music for the Jilted Generation」。普段からこのブログ見ている人達だと何でまたそんなテクノバンドが?みたいに思うんだろうし、実際自分でもそんなテクノバンドなんて普通聞かないし、今でも聴かない。ところがプロディジーの場合は違う。この人達って思い切りロックなんだよね。テクノとかトランスとかダンスとかそういうのを合わせてグルーブさせてレイブって所にあるんだけど、その中にハードロックやメタルみたいなのも入れてくるし、そもそも基本スタンスが音楽性再教育受けた集団による狙って作っている音楽だから見事に混ぜこぜにされたサウンドを出してくる。プログレッシブとも言えるサウンドなんだけど、そこはもうね、音楽と言うか音の作り方とか使い方とかそういうのまで含めてのセンス。それでいて熱くて楽しめるというのがやっぱりすごい。

 自分的認識ではこのヘンのアルバムはもう完全にロックスタンスで、ロックバンドよりも全然ロックしてるし、グルーブしててここにもっと歪んだギター要素を含んでいったら新しい世界が広がるのは確か。プロディジーもそうしてるけど、音として歪んだギターを入れている程度ではあるから完全にリフトの融合とかあったらどうなるんだろ?ってな気はするけど、どっかでやってるんだろう。それにしてもホント、若かりし時期、充実した時期だからなのか、挑戦しているスタンスがハンパない。どこを斬っても斬新なサウンドとチャレンジで、リズムにしても音にしても作り方にしても、どういう発想なんだ?ってくらいに新鮮。それでいて今聴いても古さを感じさせないのがまた見事。



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フレ
Posted byフレ

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