The Pretenders - Packed!

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The Pretenders - Packed! (1990)
パックト!

 80年代に初の来日公演を果たしたThe Kinksだったけど、その同時期に実はThe Pretendersも初の来日公演を行っている。理由は今更言うこともないのだろうけど、当時このフロントおふた方はアツアツだったから、という事で日本への新婚旅行?婚前旅行?な感じでそれぞれ来日公演をしててね。それはThe Kinks側からだとかなりのインパクトを放っていたんだけど、The Pretenders側からするとどうだったのかな。まだシーンに出てきてしばらくした程度の時期だから待望の、っていう感覚はなかっただろうし、また来るでしょ、ってな感触だったのかもね。キンクスはやっと来た!ってのあっただろうし。

 The Pretendersの1990年リリースの5枚目のアルバム「Packed!」。今じゃ知られているけど、このアルバムではプリテンダーズのメンバーはクリッシー・ハインド一人だけで、他は全部セッション・ミュージシャンで作られている、即ちクリッシー・ハインドのソロアルバムの様相を示しているんだけど、敢えてプリテンダーズ名義でのリリース、当然クリッシー・ハインドは自身のソロの名前よりもプリテンダーズの方が知られていると考えたのか、レーベルがそうしたのか…、ま、後者かもね。んで、当時から聴いていたワケだが、はっきり言って、それもどっちでも良いくらいの見事なまでのあのプリテンダーズそのままの音が鳴っていた。曲もね、見事にドンピシャのプリテンダーズ節が多くて、全然もうそんなメンバーがどうのなんて関係ないんだ、ってくらいにプリテンダーズしている。ホント、そんな事あり得ないはずなのにさ。ただ、何人かは昔のプリテンダーズのアルバムに参加していた面々も入ってたりするからあながちソロだけってんでもないみたい。

 アルバム的な話題は有名だけど「When Will See You?」って曲でジョニー・マーがギター弾いているトコか。見事なまでにプリテンダーズ的なギターサウンドとは大きく異なるあの分散和音的展開なギターで、異質感満載。曲がメロディアスなバラード風だからそういうのでもばっちり合ってて、さすがだな、ってのあるけど、やっぱり見事なセンスってのは分かる。全体的にはちょいと落ち着いた感のある曲、リズムが多くて疾走感溢れるってのがないから地味な印象にはなるけど、曲は良いし、アレンジもプリテンダーズらしいし、あまり話題になりにくい作品だけど結構良いアルバム





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フレ
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