Paul Butterfield Blues Band - Strawberry Jam

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Paul Butterfield Blues Band - Strawberry Jam
Strawberry Jam

 60年代の白熱したブルースへの意気込みはほぼ同時期に当然ながら本場アメリカでも熱を帯びていた、というかごく一部の熱心な信者が見事にロックに持ち込んだというべきか。他にも居たのかもしれないけど、あんだけ広い土地で、そして偏見に満ちた時代に黒人ブルースを熱心に聴いてやろうと取り組んでいた白人のガキなんてのは多くはなかっただろう。それでも有名な話だけどモータウンレーベルは白人の若者が設立したレーベルだし、良いものを良いと信念を貫く輩も当然居たワケだが。

 Paul ButterfieldがMike Bloomfieldと同郷シカゴで同年代で知り合ってバンド組んだってのはもう奇跡だよね。英国の片田舎でも3大ギタリストが近場の友人だったってのと同じでさ、この二人も奇跡だよ。そんな得意な所に興味を持って出会うんだからさ。まぁ、そんなトコロにガキの頃から入り浸ってれば目立つしお互い気にするのは当然とは思うけど、それでも才能ある二人が同じトコにいるってのがね、凄い。もちろん自分的にはマイク・ブルームフィールド支持者だからさ、ギター信奉者なんでそっちに肩入れしちゃうんだが…。1966年から68年の数カ所のライブを収めたPaul Butterfield Blues Band名義での「Strawberry Jam」というライブアルバム。クレジットが良く分からなくてさ、1曲目は66年ライブでギターもブルームフィールドらしく聞こえるんで多分そうなんだろうけど、67年になると春先にはバンドを離れているので、ここでブルームフィールド参加の67年ライブってのはそうなのか?ってな感じ。聴いててもそれらしきフレーズはあまり聴かれないんで、居ないんじゃないかなぁ…。68年のライブもいるのかなぁ、これ。もうElectric Flagやってる頃だしね。んでも「Born In Chicago」なんて強烈だし、多分そうだろうからクレジット違いか?よく分からんけど凄いから良いや。

 ま、そこまで音良いワケじゃないけどこのライブのシリーズってのはメチャクチャ生々しい音で未加工のサウンドでライブ感満載で収録されているので、迫力あって嬉しいんだな。なので聴いてて時代に触れられるトコロが良いし、ひたすらに熱中しているのも分かるからその空気を味わえるのも良い。だからブートレッグ紛いの音源でも楽しめちゃうんだな、うん。



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フレ
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