John Mayall & The Bluesbreakers - Hard Road
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John Mayall & The Bluesbreakers - Hard Road (1966)

60年代英国の若者の間ではブルースなるものが密やかに浸透していて誰も彼もがあんな難解な、と言うか面白味に欠ける単調な音楽に熱中していたってのは今思えば実に不思議な話でもある。もっともそういうのは今でも同じもので、ニッチな連中がニッチなものに熱中する、って話。たまたまそれがブルースやロックに発展しただけなので、違和感はないけど、それでも黒人ブルースに熱中するってのはなかなか…。敏感なんだろうね。あのパワーと熱気、何かを吹っ切るようなアグレッシブな姿勢、聴いたことのないギタープレイ、どこを取っても斬新だった、ってのはあるだろう。
英国ブルース学校の教師とも言われるJohn Mayallのプロジェクト、なのかバンドなのかグループなのかよく分からないが、多数の若者がここを通過してロック界に飛び出して成功を収めているのは今更のお話。今作はクラプトンが名盤「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン」に参加してさっさとクリーム結成のために飛び出していった後釜って事で身近にいたピーター・グリーンがその穴を埋めた、という位置付けと言われるアルバム「Hard Road」だ。決してそんなことなく、単なるセッションの延長だと思えばこんな良い機会はなかっただろうし、だからこそFleetwood Macというバンドにも発展したワケで、決して不遇な扱いなんて思ってはいないだろう。むしろタメになった作品だろうと。なので一般的に言われるのとはギャップあるけど、それがこのアルバムで花開いてたのかってぇとそりゃそこまでじゃないわな、ってのはその通りだ。
幾つかの曲では鋭いギタープレイが存分に楽しめるし、個性も出してるけど、如何せん幅広いフレーズに乏しいのがブルースギター、音色で個性を出すにはまだ機材不足の時代、腕一本で個性を発揮するには少々物足りなかったのも事実、それに加えて前任のクラプトンがそのヘン上手すぎた。決して悪いアルバムでも腕前でもないが、楽曲のイマイチ感があるのと歌がなぁ…ってのもあってか、どうにもパッとしない。しかしまぁ、「Dust My Blues」なんてタイトルの通りのあのスタイル全開なワケで、ギタリストとしての腕前はもちろん見せつけている。ただ、あくまでもカバー、コピーという次元での話だった、って事でこの先に続くんだな。面白いのはここではドラムがエインズレー・ダンバーだし、プロデュースは既にマイク・ヴァーノンとメンツが揃っているってことか。狭い世界だったんだろう。

60年代英国の若者の間ではブルースなるものが密やかに浸透していて誰も彼もがあんな難解な、と言うか面白味に欠ける単調な音楽に熱中していたってのは今思えば実に不思議な話でもある。もっともそういうのは今でも同じもので、ニッチな連中がニッチなものに熱中する、って話。たまたまそれがブルースやロックに発展しただけなので、違和感はないけど、それでも黒人ブルースに熱中するってのはなかなか…。敏感なんだろうね。あのパワーと熱気、何かを吹っ切るようなアグレッシブな姿勢、聴いたことのないギタープレイ、どこを取っても斬新だった、ってのはあるだろう。
英国ブルース学校の教師とも言われるJohn Mayallのプロジェクト、なのかバンドなのかグループなのかよく分からないが、多数の若者がここを通過してロック界に飛び出して成功を収めているのは今更のお話。今作はクラプトンが名盤「ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ・ウィズ・エリック・クラプトン」に参加してさっさとクリーム結成のために飛び出していった後釜って事で身近にいたピーター・グリーンがその穴を埋めた、という位置付けと言われるアルバム「Hard Road」だ。決してそんなことなく、単なるセッションの延長だと思えばこんな良い機会はなかっただろうし、だからこそFleetwood Macというバンドにも発展したワケで、決して不遇な扱いなんて思ってはいないだろう。むしろタメになった作品だろうと。なので一般的に言われるのとはギャップあるけど、それがこのアルバムで花開いてたのかってぇとそりゃそこまでじゃないわな、ってのはその通りだ。
幾つかの曲では鋭いギタープレイが存分に楽しめるし、個性も出してるけど、如何せん幅広いフレーズに乏しいのがブルースギター、音色で個性を出すにはまだ機材不足の時代、腕一本で個性を発揮するには少々物足りなかったのも事実、それに加えて前任のクラプトンがそのヘン上手すぎた。決して悪いアルバムでも腕前でもないが、楽曲のイマイチ感があるのと歌がなぁ…ってのもあってか、どうにもパッとしない。しかしまぁ、「Dust My Blues」なんてタイトルの通りのあのスタイル全開なワケで、ギタリストとしての腕前はもちろん見せつけている。ただ、あくまでもカバー、コピーという次元での話だった、って事でこの先に続くんだな。面白いのはここではドラムがエインズレー・ダンバーだし、プロデュースは既にマイク・ヴァーノンとメンツが揃っているってことか。狭い世界だったんだろう。
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