UFO - Misdemeanor
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UFO - Misdemeanor (1985)

今にして色々とああそうだったのか、とかそういう事だったのかなんて昔の事でようやく分かるって事がある。それはネット社会に於ける情報量の豊富さによる功績だろう。昔は調べようにもなかなか調べる術が少なかったから、どこかの雑誌の片言で書いてある情報とかアルバムのライナーノーツくらいしか細かい情報って手に入らなかったし、そもそも買えるレコードの枚数だって限られるワケだから情報量が少ないのも当たり前でしょ。それが今やなんでもちょこっと調べりゃ自分も博士になれるくらいの情報は入ってくる。それらを纏めて繋ぎ合わせたら本が書けるぜ、ってくらいのもんだ。
U.F.Oの1985年リリースの解散、再結成後の最初のアルバム「Misdemeanor」。時代が時代だからねぇ、ホントそのまま80年代の音なので、どっから聴いてもチープに聞こえるし、サウンドそのものもAOR的ですらあるので、かなり売れ線狙っただろ、ってのと時代の実験場になっただろ、みたいな風潮すら感じる。そもそもU.F.Oっていつも自分たちの意思ある音ってのがあまり出せてないバンドで誰かに利用されるバンド、みたいなイメージがあるんだな。もちろんフィル・モグのセンスがバンドを長期に渡って存続させているのは確かなんだが、マイケル・シェンカーに弄ばれピート・ウェイに乗っ取られ、作品はいつも何かの影響下にあるような音作りで…と勝手なイメージだけで書いてはいけないが。
このアルバム、日系人ギタリストの参加って事でインギーかトミーかってな話だったらしいけど、結局このトミーに決定、テクニック的にもセンス的も良かったのだが、録音されている音がいかん。80年代そのままのキラキラサウンドで鍵盤もキラキラで、安っぽいし、ギターの音もそれに倣えというサウンドで、せっかくのテクニックが台無し。鍵盤だろ、ってくらいの音にしか聞こえないしバンドの音もポップスそのもの。キャリア豊かなU.F.Oの風格はまるでなしというお粗末さ。曲とかプレイとか悪くないのにな。久々にこういう可哀相な作品を聴いたけど、そういえば昔このジャケットよく見たわ。U.F.Oって書いてあるけど同じバンド名ってあるんだな、なんてシェンカー時代しか知らないお子様な自分には到底同じバンドという認識にはならなかったというお話。
今聴いてるとそのキャッチーでチープなサウンドは耳障りだけど、しっかりU.F.Oの音だし、確かにギターもかなり弾いている、どころか相当センスよく弾いている。だからもうちょっとサウンドにセンスがあればジャケットもインパクトあって面白いし、ロック的に良かったのにな。難しいね。

今にして色々とああそうだったのか、とかそういう事だったのかなんて昔の事でようやく分かるって事がある。それはネット社会に於ける情報量の豊富さによる功績だろう。昔は調べようにもなかなか調べる術が少なかったから、どこかの雑誌の片言で書いてある情報とかアルバムのライナーノーツくらいしか細かい情報って手に入らなかったし、そもそも買えるレコードの枚数だって限られるワケだから情報量が少ないのも当たり前でしょ。それが今やなんでもちょこっと調べりゃ自分も博士になれるくらいの情報は入ってくる。それらを纏めて繋ぎ合わせたら本が書けるぜ、ってくらいのもんだ。
U.F.Oの1985年リリースの解散、再結成後の最初のアルバム「Misdemeanor」。時代が時代だからねぇ、ホントそのまま80年代の音なので、どっから聴いてもチープに聞こえるし、サウンドそのものもAOR的ですらあるので、かなり売れ線狙っただろ、ってのと時代の実験場になっただろ、みたいな風潮すら感じる。そもそもU.F.Oっていつも自分たちの意思ある音ってのがあまり出せてないバンドで誰かに利用されるバンド、みたいなイメージがあるんだな。もちろんフィル・モグのセンスがバンドを長期に渡って存続させているのは確かなんだが、マイケル・シェンカーに弄ばれピート・ウェイに乗っ取られ、作品はいつも何かの影響下にあるような音作りで…と勝手なイメージだけで書いてはいけないが。
このアルバム、日系人ギタリストの参加って事でインギーかトミーかってな話だったらしいけど、結局このトミーに決定、テクニック的にもセンス的も良かったのだが、録音されている音がいかん。80年代そのままのキラキラサウンドで鍵盤もキラキラで、安っぽいし、ギターの音もそれに倣えというサウンドで、せっかくのテクニックが台無し。鍵盤だろ、ってくらいの音にしか聞こえないしバンドの音もポップスそのもの。キャリア豊かなU.F.Oの風格はまるでなしというお粗末さ。曲とかプレイとか悪くないのにな。久々にこういう可哀相な作品を聴いたけど、そういえば昔このジャケットよく見たわ。U.F.Oって書いてあるけど同じバンド名ってあるんだな、なんてシェンカー時代しか知らないお子様な自分には到底同じバンドという認識にはならなかったというお話。
今聴いてるとそのキャッチーでチープなサウンドは耳障りだけど、しっかりU.F.Oの音だし、確かにギターもかなり弾いている、どころか相当センスよく弾いている。だからもうちょっとサウンドにセンスがあればジャケットもインパクトあって面白いし、ロック的に良かったのにな。難しいね。
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