King Crimson - In The Wake of Poseidon
そんなメロトロン神話に代表されるクリムゾンだが、先日イアン・ウォーレス氏が亡くなったらしく、その前のボズ・バレルと言い、なかなかクリムゾン人脈も人が減っていくようになってきたかと我が身と共に年を感じるものだ。そんなクリムゾンの1970年の作品と云えば、残念ながらイアン・ウォーレス氏参加の「リザード」ではなくその前のセカンドアルバム「ポセイドンのめざめ」ですな。どっちでもよかったんだけどやっぱメロトロンだったのでこっち。


ファーストアルバムで伝説を作ってしまったバンドはアメリカツアーに出掛けたが最後、メンバーがみんな辞めるって言い始めて慌てるフリップ卿、そんな状態でとりあえず曲はあるからってことで出来上がったモノを片っ端から協力してくれる人達を拝み倒して創り上げたある意味執念の作品とも言えるのだ。音だけを聴いているとそんな素振りは全く感じられず、ファーストと同様のコンセプトを持ったセカンドアルバムとして位置付けられるのだが、背景を考えてみるとよくぞまぁここまで出来上がったものだと考えさせられる。その時点でフリップ卿の強迫観念による音楽=クリムゾンという図式が浮かび上がるものだ。まずはイアン・マクドナルドが脱退を表明、理由は「もっと明るい音楽がいいよ」ってことらしい(笑)。続いてマイケル・ジャイルズが消えていく。もっとも「ポセイドンのめざめ」には参加させられてはいるのだが。そして有名なグレッグ・レイクがキース・エマーソンと新バンドのために脱退=EL&Pだね。結局オリジナルクリムゾンメンバー崩壊だけど、裏方ピート・シンフィールドとフリップ卿の執念でアルバム完成。ゲスト的に「Cat Food」で強烈なピアノの印象を残すキース・ティペット、そしてクリムゾン史上最も劣悪な扱いを受けているゴードン・ハスケル
日曜日の夜なのでちょっとメジャーな作品に話を持ってきました♪ 最近コメント書きたくても書けない方々、思い切りどうぞ(笑)。
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