Loonypark - Perpetual

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Loonypark - Perpetual (2015)
PERPETUAL

 プログレ畑にいたミュージシャンが徐々にポップに接近していく、ってのは昔からの図式通りなのだろうか。やっぱり才能があるのは分かっているから、それを如何にカネにして一旦生活に困らないようにしておきたい、という普通の欲求が満たされないといけないという庶民的な理由なのだろう。当たり前と言えば当たり前だけど、単なるリスナーからすると魂売った、みたいに見えるのも事実。もちろん好きなことしてるだけじゃ食えないっていう実証でもあるから歳と共にスタンス変わっていくのは当然あるんだけどね。今は分かる、ただ、昔はなんだそれ?みたいなの思ったもんな。

 ポーランドからのLoonyparkの2015年4枚目のアルバム「Perpetual」は恐ろしくもキャッチーで短い曲がひたすら詰め込まれているメロディアスなシンフォニック・ロック、という肩書ではあるけど、普通に聴いてみれば素晴らしき女性ボーカルによるロック作品、というアルバムだ。そもそもNemezisにいた鍵盤奏者の人が新たに組んだバンドってことでスタートしているんだけど、これがまたNemezisのヘヴィなロックスタイルから大きく方向転換されていて、サビーナ嬢を迎えてのしっとりとした憂いのある美しきネオプログレな世界観、もうちょっと聴きやすくボーカルや旋律にフォーカスされたバンドになってる。

 このアルバムではそれまでの実験的な側面を押さえつつも成熟してきたかのように非の打ち所のない傑作にしあがっている。ただしロック的側面から見た場合のプログレッシブな面は大きく後退しているかな。実験精神は旺盛なままだけど、どうしても歌がメインだからね、そこまで演奏に力入れきれない、っつうかな、やや中途半端な印象ある。ここのところプログレッシブなのばかり聴いてるから余計にそう思うだけだが。普通に聴けばホント美しい作品で、こんだけの質感ってのは他では聴くことが出来ない気がする。英国のとは全然異なるし、他の国でもこういうのはなかなかない。やっぱりポーランド特性高いバンドなんだろう。言葉もあるかな。素晴らしき美麗な作品。





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フレ
Posted byフレ

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