Thieves' Kitchen - The Clockwork Universe
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Thieves' Kitchen - The Clockwork Universe (2015)

年末年始になると時間的なゆとりはともかく、気分的なトコロにもゆとりが出来てきてようやく本来の自分らしい感覚に戻ることができる。だからゆっくりとじっくりと音楽と向き合うという自然な時間を過ごすことが出来て、もちろん普通の時でも同じ時間で同じことが理屈上は出来るんだけど、実際どこか気分がそこまで落ち着いてはいなかったりゆとりがなかったりはするのだろう、落ち着いた音楽鑑賞、なんてのにはほど遠い聴き方で聴いていることが多い。そうするとそんなに複雑なモノを聴くよりはスカッと聴くものの方が増えてくるんでこのブログに書かれるのもそういうのが多くなる。ゆとりがあるとやっぱりじっくりと聞き込みたくなるのを聴くんだなぁと自分でも思ったりした。そんな中で聴いていた一枚。
Thieves' Kitchenの2015年リリースの6枚目くらいのアルバム「The Clockwork Universe」。紆余曲折あったバンドで、今じゃ英国とスウェーデンの混合バンドになるのか、もともとは英国ながらもアングラガルドのメンバーが参加していることでスウェーデン色も着いているという特殊なバンドで、もともと音楽センスの良さから注目されつつも、どの方向性に向かうのがバンドにとって面白い事なのか、シーンに残っていけるのか、みたいな葛藤もあって、アルバムの枚数を重ねているようだが、途中からアングラガルド絡みになってようやく進化していくべき方向性を見つけたようだ。かなり評価されている作品がこの「The Clockwork Universe」というアルバム。
冒頭から美しくも粘っこい部分もあるエイミー嬢の歌声でアルバムに引き込まれる。さらにアレンジや演奏からして硬質な変拍子や音色、そこに加えてこれもまた粘っこいギターソロ、この手のスタイルはホールズワース的というのが一番書きやすいんだけど、個人的には聴いていてある種のCamelを彷彿してしまったし、かと言ってメロトロンが入ってきたりフルートが鳴ったりするので、その幻想は都度都度切り替わっていく。いずれにしても歪んだギターの音での迫力というスタイルはなく、70年代の王道バンドからの影響下に於ける音楽テキスタイルはあれど、プログレッシブだというほどの重さにはならず歌がきっちりとポップさを奏でているという微妙なバランスの中にあるサウンド、懐かしい中にありながら実に新鮮ですらある。
数年かけてアルバムを制作してじっくりと出してくることで高尚で良質なサウンドを必ず届けてくれているバンドでもあるようで、自分的にもいそいそとした時代には聴けないけど、じっくり向きあって聴く時には興味深さを増すバンドだな、という感じでまだまだ深掘りしていかないといけないのだけど、この辺の音って進化系で面白いんだよね。耽美系シンフォニック系、ネオプログレってあたりのサウンドは常に興味深いんでちょこちょこチェックしていく必要がある。そんなことを感じながら軽快に聴いていたりするアルバム、ちょいとじっくり聴いていきたいかな。

年末年始になると時間的なゆとりはともかく、気分的なトコロにもゆとりが出来てきてようやく本来の自分らしい感覚に戻ることができる。だからゆっくりとじっくりと音楽と向き合うという自然な時間を過ごすことが出来て、もちろん普通の時でも同じ時間で同じことが理屈上は出来るんだけど、実際どこか気分がそこまで落ち着いてはいなかったりゆとりがなかったりはするのだろう、落ち着いた音楽鑑賞、なんてのにはほど遠い聴き方で聴いていることが多い。そうするとそんなに複雑なモノを聴くよりはスカッと聴くものの方が増えてくるんでこのブログに書かれるのもそういうのが多くなる。ゆとりがあるとやっぱりじっくりと聞き込みたくなるのを聴くんだなぁと自分でも思ったりした。そんな中で聴いていた一枚。
Thieves' Kitchenの2015年リリースの6枚目くらいのアルバム「The Clockwork Universe」。紆余曲折あったバンドで、今じゃ英国とスウェーデンの混合バンドになるのか、もともとは英国ながらもアングラガルドのメンバーが参加していることでスウェーデン色も着いているという特殊なバンドで、もともと音楽センスの良さから注目されつつも、どの方向性に向かうのがバンドにとって面白い事なのか、シーンに残っていけるのか、みたいな葛藤もあって、アルバムの枚数を重ねているようだが、途中からアングラガルド絡みになってようやく進化していくべき方向性を見つけたようだ。かなり評価されている作品がこの「The Clockwork Universe」というアルバム。
冒頭から美しくも粘っこい部分もあるエイミー嬢の歌声でアルバムに引き込まれる。さらにアレンジや演奏からして硬質な変拍子や音色、そこに加えてこれもまた粘っこいギターソロ、この手のスタイルはホールズワース的というのが一番書きやすいんだけど、個人的には聴いていてある種のCamelを彷彿してしまったし、かと言ってメロトロンが入ってきたりフルートが鳴ったりするので、その幻想は都度都度切り替わっていく。いずれにしても歪んだギターの音での迫力というスタイルはなく、70年代の王道バンドからの影響下に於ける音楽テキスタイルはあれど、プログレッシブだというほどの重さにはならず歌がきっちりとポップさを奏でているという微妙なバランスの中にあるサウンド、懐かしい中にありながら実に新鮮ですらある。
数年かけてアルバムを制作してじっくりと出してくることで高尚で良質なサウンドを必ず届けてくれているバンドでもあるようで、自分的にもいそいそとした時代には聴けないけど、じっくり向きあって聴く時には興味深さを増すバンドだな、という感じでまだまだ深掘りしていかないといけないのだけど、この辺の音って進化系で面白いんだよね。耽美系シンフォニック系、ネオプログレってあたりのサウンドは常に興味深いんでちょこちょこチェックしていく必要がある。そんなことを感じながら軽快に聴いていたりするアルバム、ちょいとじっくり聴いていきたいかな。
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