Ann Odell - A Little Taste

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Ann Odell - A Little Taste (1973)
リトル・テイスト

 今の時代ってアルバム聴いたりする時に(ってかアルバムという聴き方するのか?)クレジット情報見たりすることってあるのかな?クレジットてのはさ、誰がどんな楽器を演奏しているのかとかプロデュースやエンジニアとかジャケット描いたのは、とかそういうアルバム作りに当たって関わった人たちの名前を記載してあるかどうか、なんだけど、それって来歴漁りやその人達の仕事の関連性や人間ネットワークなんかも含めて色々と紐解くヒントになったり、辿っていく系譜のひとつにもなったりしてとっても役立つし面白い部分なんだけど、正直知らなくても別に問題はないのも事実。先日ピート・タウンジェンドのクレジット見てたらアン・オデルの名前があってさ、ドラムにサイモン・フィリップスもあるからなるほど、そういう事か?って。

 Ann Odellの1973年のソロアルバム「A Little Taste」。サイモン・フィリップスとのバンドとなったChopynに先立つこと2年、アン・オデルのやりたかったであろう音世界がきちんと表現されている佳作、良作の部類に入るであろうとてもキュートでキャッチーでファンキーで可愛い作品です。驚くことにココでのベースを弾いているのは何とジョン・グスタフソンというクォーターマスな人だったりして、もうとんでもなく盛り上がってしまう英国人脈の世界、聴いてると分かるんだけど、とってもベースがアグレッシブで個性的な音でブリブリって弾いてるから気になって見ればそうかよ、ってな話で、何とも素晴らしき世界。このベースでこんだけ可愛らしくやってるってのはもうね、歌謡曲並みにヘンな世界です。

 ちなみにピアノでピーター・ロビンソンも参加しているんで、クォーターマス関連での人脈もここでは生かされてるんだが、著名なトコロではレイ・クーパーの参加か。あのパーカッショニストといえば、の人ですな。そういうトコロから英国ロックの人脈が広がっててメジャーに繋がるというか…、結果ブライアン・フェリーやピートとの仕事をしていくアン・オデルですからね。こんだけユニークな作品をリリースしていてのソロアルバム一枚は勿体無い。歌よりも自分に向いている才能が鍵盤だったのかな。それでもキラキラ輝く名盤です。



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フレ
Posted byフレ

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