Pete Townshend - All the Best Cowboys Have Chinese Eyes
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Pete Townshend - All the Best Cowboys Have Chinese Eyes (1982)

著名なロックバンドの誰かがソロアルバムをリリースする、ってなると大抵そのバンドは解散か?ってな話になることも多いが、そのヘンは昨今だと事情は大きく異なるようだ。昔はそんなんばっかだったし、それこそメンバーの仲が悪くなったんだろうという話も多かった。もっとも仲が悪くても仕事仲間なんだからそれだけでバンド離脱ってワケにもいかないのも事実なんだろうけど、そんなに大人な連中ばっかじゃなかったしね。そんな事もありながらのソロアルバムって、どういう意味があるんだろ?って思ってた。バンドで出来ない音って、それでもやりたいのって…、ってね。
Pete Townshendの1982年6月リリースのソロアルバム「All the Best Cowboys Have Chinese Eyes」。The Whoの「It's Hard」が9月リリースだからね、正に並行して作品作ってたって事になるのだが、そこはピート・タウンジェンドの天才の成せる技で、いくらでも曲なんて作り続けられた時期でもあろうよ。しかもこの頃ってヘヴィなジャンキーから脱出してきた時期だからまっとうに音楽に向かっている頃で、だから曲を作ってはThe Who向けかソロでやるか、みたいなのを結果的には振り分けてたんだろうと思う。プレイヤーの違いはあれども、どっちにしてもピートの曲とアレンジだし、本作に入ってる曲をThe Whoでやったとしても別におかしくないし、迫力増したのもあっただろうし、と考えるとなかなか頼もしい。案外静かめな曲でもThe Whoでやったら…とかね。そうしたくなかったからこっちのソロアルバムに入っているのだろうが。
正直、The Whoの「It's Hard」よりもソフトで聴きやすく、ぱっと聴きでは良い作品が詰め込まれているね、っていうアルバム。だから楽曲面ではレベル高い作りになっている。ところがリスナーがピートやThe Whoに求める音ってのはこういうおとなしいのじゃないから評価はあまり受けないと言う悲しいミュージシャンなのかも。本人はそういうの抜きにして音楽で聴いてくれよって意味のソロアルバムとは思うけどさ、聴く側はやっぱりそういうのを求めている、幻想を持っているからそのギャップがありすぎるとつまらないアルバム、の一言で切り捨ててしまう事も多い。今久々にこれ聴いてると、すごくよく出来ている作品で、こんなんソロアルバムレベルで出しちゃえるくらいのクォリティで良いの?もっとバンドでがっつりやった方が良いんじゃないか?って思うくらいの出来映えだもん。勿体無いと言うか、これで正解と言うか…。ソロアルバムの弱点はそこなんだよな。楽曲を楽曲としてリリースしちゃうからバンドのマジックをそこに入れられない。故にロック好き連中からすると物足りない、ってワケだ。

著名なロックバンドの誰かがソロアルバムをリリースする、ってなると大抵そのバンドは解散か?ってな話になることも多いが、そのヘンは昨今だと事情は大きく異なるようだ。昔はそんなんばっかだったし、それこそメンバーの仲が悪くなったんだろうという話も多かった。もっとも仲が悪くても仕事仲間なんだからそれだけでバンド離脱ってワケにもいかないのも事実なんだろうけど、そんなに大人な連中ばっかじゃなかったしね。そんな事もありながらのソロアルバムって、どういう意味があるんだろ?って思ってた。バンドで出来ない音って、それでもやりたいのって…、ってね。
Pete Townshendの1982年6月リリースのソロアルバム「All the Best Cowboys Have Chinese Eyes」。The Whoの「It's Hard」が9月リリースだからね、正に並行して作品作ってたって事になるのだが、そこはピート・タウンジェンドの天才の成せる技で、いくらでも曲なんて作り続けられた時期でもあろうよ。しかもこの頃ってヘヴィなジャンキーから脱出してきた時期だからまっとうに音楽に向かっている頃で、だから曲を作ってはThe Who向けかソロでやるか、みたいなのを結果的には振り分けてたんだろうと思う。プレイヤーの違いはあれども、どっちにしてもピートの曲とアレンジだし、本作に入ってる曲をThe Whoでやったとしても別におかしくないし、迫力増したのもあっただろうし、と考えるとなかなか頼もしい。案外静かめな曲でもThe Whoでやったら…とかね。そうしたくなかったからこっちのソロアルバムに入っているのだろうが。
正直、The Whoの「It's Hard」よりもソフトで聴きやすく、ぱっと聴きでは良い作品が詰め込まれているね、っていうアルバム。だから楽曲面ではレベル高い作りになっている。ところがリスナーがピートやThe Whoに求める音ってのはこういうおとなしいのじゃないから評価はあまり受けないと言う悲しいミュージシャンなのかも。本人はそういうの抜きにして音楽で聴いてくれよって意味のソロアルバムとは思うけどさ、聴く側はやっぱりそういうのを求めている、幻想を持っているからそのギャップがありすぎるとつまらないアルバム、の一言で切り捨ててしまう事も多い。今久々にこれ聴いてると、すごくよく出来ている作品で、こんなんソロアルバムレベルで出しちゃえるくらいのクォリティで良いの?もっとバンドでがっつりやった方が良いんじゃないか?って思うくらいの出来映えだもん。勿体無いと言うか、これで正解と言うか…。ソロアルバムの弱点はそこなんだよな。楽曲を楽曲としてリリースしちゃうからバンドのマジックをそこに入れられない。故にロック好き連中からすると物足りない、ってワケだ。
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