Black Widow - Sacrifice
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60年代の英国ロックの文化にはもちろんサイケデリックカルチャーが蔓延していたけど、更にはいわゆる宗教っつうか信仰心っつうか、まぁ、ミハ・ババとかマハリシだとかそういうのまでもがどこか英雄視されていたものもあって、日本人的にはなかなか理解しにくい部分ではあったんだが、一方では後にジミー・ペイジにまつわる神話として有名な黒魔術というようなものも流行?していた。錬金術って言われたりね、なかなかこういう神秘的なものってのは興味をそそられるのでどんなもんかと思うモンだが、1970年に入る頃になるとそれらもひとつの音楽性というのかイメージ戦略として用いられるようになり、一番有名なのはヴァーティゴレーベルからキーフのジャケットでファーストアルバムをリリースした言うまでもないブラック・サバス
だろうな。1970年2月13日の金曜日にリリースっつうくらいに徹底していたワケだし、その後もしっかりとイメージ戦略を守り続けた。

そして同じことを考えていたのは何もヴァーティゴレーベルだけでなく、珍しくもCBSにもいたワケで、それがブラック・ウィドウと呼ばれるバンドなワケだ。どうしてもサバスのイメージが強く、黒魔術戦略のバンドは重々しいリフを中心としたハードロックと思われがちで、このバンドもジャケットはしっかりと妖しく黒魔術っぽいので実際に耳で聴くまではそういうイメージを持っていたのも事実。
ところが、そのファーストアルバム「Sacrifice」を実際に聴いてみるとだな…、いやぁ、これが意外や意外、全然ハードロックの重々しさってのとは違ってね、もっとサイケ時代に近いようなカラフルさがあってさ、オルガンがあったりするかと思えばフルートやサックス、クラリネット、みたいなのが飛び交ってるし、曲の多彩さは見事なモンだよ。全然暗くて重いってのがなくって凄くユーモアがかった雰囲気のものもある。多分ねギターがそんなに目立ちまくってないからだろうな。何か重くて暗いと言うよりはイカれてしまった音楽バカ達による危なさっていう方が正しいんじゃないか(笑)。どこかジャジーな雰囲気とブルースな雰囲気と、それでもまだサイケデリック調なカラフルさ…、フルートって面白い楽器だな。ちなみにこのアルバム、今ではUltimate Sacrifice: Oneとしてオマケ付きでリリースされているみたい。
てなことで、以降三作目までどんどん暗黒さがなくなっていくこのバンドなんだけど、それならばいっそエドガー・ブロートン・バンドの方がよほど重くて暗い感じがするよな、と思う。ちなみに三作目ではクレシダ
のギタリストが加入してもうちょっとプログレっぽくなってくるかな。驚くことにお蔵入りとなっていた4枚目「IV」という作品が1998年に突如としてリリースされているようだ。


そして同じことを考えていたのは何もヴァーティゴレーベルだけでなく、珍しくもCBSにもいたワケで、それがブラック・ウィドウと呼ばれるバンドなワケだ。どうしてもサバスのイメージが強く、黒魔術戦略のバンドは重々しいリフを中心としたハードロックと思われがちで、このバンドもジャケットはしっかりと妖しく黒魔術っぽいので実際に耳で聴くまではそういうイメージを持っていたのも事実。
ところが、そのファーストアルバム「Sacrifice」を実際に聴いてみるとだな…、いやぁ、これが意外や意外、全然ハードロックの重々しさってのとは違ってね、もっとサイケ時代に近いようなカラフルさがあってさ、オルガンがあったりするかと思えばフルートやサックス、クラリネット、みたいなのが飛び交ってるし、曲の多彩さは見事なモンだよ。全然暗くて重いってのがなくって凄くユーモアがかった雰囲気のものもある。多分ねギターがそんなに目立ちまくってないからだろうな。何か重くて暗いと言うよりはイカれてしまった音楽バカ達による危なさっていう方が正しいんじゃないか(笑)。どこかジャジーな雰囲気とブルースな雰囲気と、それでもまだサイケデリック調なカラフルさ…、フルートって面白い楽器だな。ちなみにこのアルバム、今ではUltimate Sacrifice: Oneとしてオマケ付きでリリースされているみたい。
てなことで、以降三作目までどんどん暗黒さがなくなっていくこのバンドなんだけど、それならばいっそエドガー・ブロートン・バンドの方がよほど重くて暗い感じがするよな、と思う。ちなみに三作目ではクレシダ
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