Otis Redding - In Person at Whiskey a Go-Go
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Otis Redding - In Person at Whiskey a Go-Go

時代の産物、と言ってしまえばそれまでだけどそれでも今の時代に至るまでの50年くらいの間、伝説的に話題になる、残っていくであろうミュージシャンってのはそんなに無茶苦茶多くはない。それでもロックの世界に限らず伝説的な偉業を成し遂げているように描かれているミュージシャンは幾多にも及び、やはり天才的だったんだろうとさ、残された作品を見たり聴いたりする限りでは思わざるを得ないし、実際そうだったと思う。今でもそういう作品が聴けるってのは実にありがたいし、昨今の事情からするとその名盤達もどんどんとバージョンアップしてって、セッション集や完全ライブ盤なんてのも出てきたりするんだから嬉しい悲鳴。
Otis Reddingの1966年の「In Person at Whiskey a Go-Go」というライブアルバム。この後に残りのソースなんかもリリースされて完全版までもが出ているらしいけど、それよりも何よりも当然ながら一番凄い演奏、歌声ばかりを厳選して収録している「In Person at Whiskey a Go-Go」のオリジナルアルバムがもっとも熱気ムンムンで名盤になるべく作品に仕上がっているのは言うまでもない。この頃の連中は皆、結構ムラがあって同じライブでも前半後半などでも調子が異なるし、ペース配分なんかも上手くできていなかったり、会場のPAもムラがあったりするので、結構良質なソースが残されているというのは難しかったようだ。だから皆結構な数の音源を残して編集してったってのは当たり前、それが今の時代に残っていると全てのソースをリリースします、ってな事になるワケ。んでもこのライブでのオーティスのベストテイクはやっぱりこのアルバムに収められているテイク達だろうと思う。それくらいに密度の濃いライブが詰め込まれている。聴いてて疲れるくらいに激しくエネルギッシュに歌い上げている姿が眼の前に浮かぶ。
冒頭の「I Can't Turn You Loose」のドライブぶりが有名なんだけど、そこからは割と落ち着いた感のある歌が続き、面白いことに白人向けロックチューンとして登場した「I Can't Get No Satisfaction」、もちろんストーンズのアレが、一番激しくハードにドライブして歌われているという…、アルバムでのピークかもしれないね。こんなんストーンズの連中だってビックリなライブだし、とんでもなくグルーブしている。全くこの歌声の白熱差はほんとに他に類を見ないぶっ飛びなものだ。JBのファンク曲なんかだと今度は思い切りファンクネスなスタイルに成り切っているし、結構器用な側面も見せているのも面白い。この人はやっぱりロックに寄ってきた方が面白いし向いていたんじゃないだろうか、なんて思ってる。

時代の産物、と言ってしまえばそれまでだけどそれでも今の時代に至るまでの50年くらいの間、伝説的に話題になる、残っていくであろうミュージシャンってのはそんなに無茶苦茶多くはない。それでもロックの世界に限らず伝説的な偉業を成し遂げているように描かれているミュージシャンは幾多にも及び、やはり天才的だったんだろうとさ、残された作品を見たり聴いたりする限りでは思わざるを得ないし、実際そうだったと思う。今でもそういう作品が聴けるってのは実にありがたいし、昨今の事情からするとその名盤達もどんどんとバージョンアップしてって、セッション集や完全ライブ盤なんてのも出てきたりするんだから嬉しい悲鳴。
Otis Reddingの1966年の「In Person at Whiskey a Go-Go」というライブアルバム。この後に残りのソースなんかもリリースされて完全版までもが出ているらしいけど、それよりも何よりも当然ながら一番凄い演奏、歌声ばかりを厳選して収録している「In Person at Whiskey a Go-Go」のオリジナルアルバムがもっとも熱気ムンムンで名盤になるべく作品に仕上がっているのは言うまでもない。この頃の連中は皆、結構ムラがあって同じライブでも前半後半などでも調子が異なるし、ペース配分なんかも上手くできていなかったり、会場のPAもムラがあったりするので、結構良質なソースが残されているというのは難しかったようだ。だから皆結構な数の音源を残して編集してったってのは当たり前、それが今の時代に残っていると全てのソースをリリースします、ってな事になるワケ。んでもこのライブでのオーティスのベストテイクはやっぱりこのアルバムに収められているテイク達だろうと思う。それくらいに密度の濃いライブが詰め込まれている。聴いてて疲れるくらいに激しくエネルギッシュに歌い上げている姿が眼の前に浮かぶ。
冒頭の「I Can't Turn You Loose」のドライブぶりが有名なんだけど、そこからは割と落ち着いた感のある歌が続き、面白いことに白人向けロックチューンとして登場した「I Can't Get No Satisfaction」、もちろんストーンズのアレが、一番激しくハードにドライブして歌われているという…、アルバムでのピークかもしれないね。こんなんストーンズの連中だってビックリなライブだし、とんでもなくグルーブしている。全くこの歌声の白熱差はほんとに他に類を見ないぶっ飛びなものだ。JBのファンク曲なんかだと今度は思い切りファンクネスなスタイルに成り切っているし、結構器用な側面も見せているのも面白い。この人はやっぱりロックに寄ってきた方が面白いし向いていたんじゃないだろうか、なんて思ってる。
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