Big Brother & The Holding Company - Sex, Dope & Cheap Thrills
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Big Brother & The Holding Company - Sex, Dope & Cheap Thrills

ちょいと前に見つけて、こんなん出るのかぁ…と結構期待していた一枚がジャニス・ジョプリンが在籍していたBig Brother & The Holding Companyの超名盤「チープ・スリル」のアウトテイクスだけで構成された50周年記念盤の「Sex, Dope & Cheap Thrills」。どうやら元々のアルバムタイトルが「Sex, Dope & Cheap Thrills」だったようで、そこから「チープ・スリル」に短縮されてのリリースだったようだ。アルバムジャケットも如何にも60年代らしい写真でのリリースが目論まれていたみたいだけど、結局あの有名なイラストのアルバムでリリースされたのだから面白い。正しくオリジナルの「チープ・スリル」はロック史に残る素晴らしき名盤に仕上がっていて大正解なアルバムだし、自分自身もどんくらい聴いたんだろ?ってくらいには聴いているアルバムだし、なんと言ってもやっぱりジャニスのこの歌声にどんだけぶっ飛んだ事か。その50周年記念盤でのアウトテイクス集とは?幾つかはボックスセットでのボーナストラックでリリースされているテイクだったりするようなので、完全未発表音源集でもないみたいだけど、それでも期待たっぷりな一枚。
早速ながら聴いてみると、とってもチープなレコーディングの音が飛び出してきて、正に50年前だろうなぁ、この音のチープさは、って感じ。しかも正式に録音されていたとは思うけど、そういうミックスの音には聴こえない。どう違うんだろうか。2chテープだったとは思えないけどせいぜい4chテープくらいだったんだろうか。ミックスはきちんとやってると思うけど、元々の録音がこんだけチープだったのか。だからと言って何も価値に変化はない。どれもこれも聞き慣れた楽曲の姿とは異なってて、それはもう全く違うのもあればほとんど同じだけどやっぱり少し違うな、なんてのもある。大好きな「Summertime」もこんなギターソロフレーズで攻め立てていたんだ…、どっかで聴いたことあるけど、こんだけ弾くのも大変だったろうな、とか。サム・アンドリューの生々しいギターでのブルースも時代ならではで、かなりライブ感が強い録音がそのまま聴ける。セッションの模様がそのまま入ってるのもあるから自分がスタジオのコンソールの後ろの椅子に座って録音する様を目の前で見ながら音を聴いているような感覚に陥る。そう、ジャニスが眼の前にいるような生々しい感触。
ロックってこういうので良いんだよ、って言いたくなる。生々しく魂そのままに剥き出して歌ってて…、そして楽しそうにやってて、まだまだジャニスも夢を抱いていた頃のセッションで、微笑ましい。ホント、良い出来映え。たかがセッションものなのにそんな空気感をしっかりと感じられる音源。ライブも入ってるからどれもこれもホントに生なサウンドです。それとテイク10とかもあったりするから相当量のセッションを重ねていたのも分かる。恐らく正式なアルバムに採用されたのはその後のだろうけど、一方ではテイク1レベルでかなり完成しているのもあるから、曲によって結構まちまちだったんだろう。そんな事を思い、夢をスタジオに馳せながら聴いているとどっぷりとハマれる。何度も聴く一枚と言うよりはその瞬間を味わう一枚、かな。もちろんアルバムとして聴いてもナマナマで楽しめるけど。

ちょいと前に見つけて、こんなん出るのかぁ…と結構期待していた一枚がジャニス・ジョプリンが在籍していたBig Brother & The Holding Companyの超名盤「チープ・スリル」のアウトテイクスだけで構成された50周年記念盤の「Sex, Dope & Cheap Thrills」。どうやら元々のアルバムタイトルが「Sex, Dope & Cheap Thrills」だったようで、そこから「チープ・スリル」に短縮されてのリリースだったようだ。アルバムジャケットも如何にも60年代らしい写真でのリリースが目論まれていたみたいだけど、結局あの有名なイラストのアルバムでリリースされたのだから面白い。正しくオリジナルの「チープ・スリル」はロック史に残る素晴らしき名盤に仕上がっていて大正解なアルバムだし、自分自身もどんくらい聴いたんだろ?ってくらいには聴いているアルバムだし、なんと言ってもやっぱりジャニスのこの歌声にどんだけぶっ飛んだ事か。その50周年記念盤でのアウトテイクス集とは?幾つかはボックスセットでのボーナストラックでリリースされているテイクだったりするようなので、完全未発表音源集でもないみたいだけど、それでも期待たっぷりな一枚。
早速ながら聴いてみると、とってもチープなレコーディングの音が飛び出してきて、正に50年前だろうなぁ、この音のチープさは、って感じ。しかも正式に録音されていたとは思うけど、そういうミックスの音には聴こえない。どう違うんだろうか。2chテープだったとは思えないけどせいぜい4chテープくらいだったんだろうか。ミックスはきちんとやってると思うけど、元々の録音がこんだけチープだったのか。だからと言って何も価値に変化はない。どれもこれも聞き慣れた楽曲の姿とは異なってて、それはもう全く違うのもあればほとんど同じだけどやっぱり少し違うな、なんてのもある。大好きな「Summertime」もこんなギターソロフレーズで攻め立てていたんだ…、どっかで聴いたことあるけど、こんだけ弾くのも大変だったろうな、とか。サム・アンドリューの生々しいギターでのブルースも時代ならではで、かなりライブ感が強い録音がそのまま聴ける。セッションの模様がそのまま入ってるのもあるから自分がスタジオのコンソールの後ろの椅子に座って録音する様を目の前で見ながら音を聴いているような感覚に陥る。そう、ジャニスが眼の前にいるような生々しい感触。
ロックってこういうので良いんだよ、って言いたくなる。生々しく魂そのままに剥き出して歌ってて…、そして楽しそうにやってて、まだまだジャニスも夢を抱いていた頃のセッションで、微笑ましい。ホント、良い出来映え。たかがセッションものなのにそんな空気感をしっかりと感じられる音源。ライブも入ってるからどれもこれもホントに生なサウンドです。それとテイク10とかもあったりするから相当量のセッションを重ねていたのも分かる。恐らく正式なアルバムに採用されたのはその後のだろうけど、一方ではテイク1レベルでかなり完成しているのもあるから、曲によって結構まちまちだったんだろう。そんな事を思い、夢をスタジオに馳せながら聴いているとどっぷりとハマれる。何度も聴く一枚と言うよりはその瞬間を味わう一枚、かな。もちろんアルバムとして聴いてもナマナマで楽しめるけど。
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