Judas Priest - Ram It Down

0 Comments
Judas Priest - Ram It Down (1988)
ラム・イット・ダウン

 これからの人生で自分が見てみたいライブってどんなバンド?って聞かれて結構悩んでしまった。確かに自分が聴くのは古いのが多いし、それらのバンドは当然全盛期は過ぎていてノスタルジックなライブで来日することはあるだろうが、見たいか、となるとそれは逆にあまり見たいとは思わない。とするともうちょっと若めの、パワーをまだ保持しているバンドになるんだけど、そうなると聴いている範疇が狭まってくるので、みたいという欲求に駆られるってのもなかなか見当たらない。そうだよなぁ…と。だから多少パワー落ちてても気になるのは見に行った方が良いのかも、なんて思ったり。そんな事で来日公演中の気になるのと言えばクリムゾンとジューダスだが…、食指がそこまで動かないのはやはりプレイヤー達が70歳オーヴァーのあまりにも一般的にはお爺さん領域にいるためだろう…。

 Judas Priestの1988年リリース「Ram It Down」。当時は「Johnny B Goode」のカバーが話題になってて、MTVなんかでも流れててさ、これのどこが「Johnny B Goode」なんだ?ってのを思っていた頃の作品だ。当時底まで聞かなかったんだが、それはおそらく物凄くハード過ぎて、普通に聴ける範疇を超えていたから、ってのが自分の感覚だった。まぁ、うるさすぎた、ってのが大きかった。そんだけパワーはあるなぁと思ったけど、その頃自分的にはもう70年代をひたすら追いかけて探りまくってたから後回しってのもあったか(笑)。

 …とは言え、Judas Priestってのは70年代を漁っていても出てくるバンドなので、そのうちこのアルバムあたりにも追いついてきてiTunesライブラリにもあったりするから面白い。んで、今回来日公演してて、自分ちのブログで書かれていないジューダスのアルバムって実は数多くなくて、これはまだだったってことが分かったんで再度聴いている所。初っ端からとんでもなくメタリックでハイトーンでスピーディでパワフルな曲が突き刺さってくるというどこからどう斬ってもHeavy Metalという傑作、まさしくJudas Priestならではのアルバムで、ツインギターの派手さも素晴らしい。勢いとパワーだけでなく当然様式美的な楽曲の構成と品格のある展開に旋律、このあたりが他の追随を許さないメタルゴッドのあるべき姿で、ただ弾いているようなギターソロでも確実に品格が漂っている。美学があるんだよ、全てに。

 正しくHeavy Metalバンドの代表作、と言わんばかりのアルバムで、当時の評判なんてのはどうでも良く、今聴いても物凄くインパクトのあるパワフルなアルバム。一本調子な楽曲だけじゃなくて「Blood Red Skies」なんてプログレッシブな傑作まで入っているんだから面白い。アルバムだとA面はハードなメタルゴリゴリ、B面はやや展開の凝った作風が並ぶ実験色の強い側面、ってなトコか。それにしてもロブ・ハルフォードって凄い声してるよなぁと毎回痛感する。そりゃ70歳過ぎてもあんだけの声出せてるんだからそうなんだけど、ただのロックじゃなくってメタルのあのハイトーンを出してるんだもん。先日の来日公演ではパーキンソン病で離脱していたグレン・ティプトンが最後の数曲でギターを弾いて一緒に共演していたらしいから、わざわざ日本まで来たってことなんだな。もうホント、最後に近い来日公演だったんだろうとは思うが、正しくベストセットリストなライブが繰り広げられていたみたい。





関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply