Alastair Greene - Dream Train

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Alastair Greene - Dream Train (2017)
Dream Train

 イヤフォンを耳に挿しながら歩いていたり電車に乗っていたりする人って凄く多いんだけど、やっぱりみんな音楽なんかを聞いているんだろうな。YouTubeなんかを見ながら、とか英会話レッスンしているとかってのもあるんだろうけど、大抵はなんか聴いているようだし。こんだけ音楽があって手軽に聴ける環境になっているし、色々なサービスがあるからそんだけ需要があるとは分かってるけど、自分からしたらどんなのが聴かれているんだろ?ってのはちょいと気になるよね。電車なんかに乗った時に周りのスマホの画面って見えるから見ててもさ、やっぱり自分が知ってる音楽世界を聴いているようなのってほぼ見ることがないんだよ。ロックの世界なんてそんなモンだろうなぁ、ってかやっぱり狭い世界しか知らないんだろうなぁ、と。それでもこんだけあるワケで、一般の世界に出るとどんだけあるんだ?って不思議になる。凄い広い世界なんだろうと。

 ブルース・ロックは心地良い。そんな事で眺めていたらこれもジャケットからして結構な弾き方するんじゃない?って気になって聴いてみたのがAlastair Greeneって人の2017年アルバム「Dream Train」。カリフォルニア出身のギタリストで、アラン・パーソンズん所でやってる人みたいだけど、あまりにも情報無さすぎてよく分からん。既に5枚目のアルバムらしいので結構なキャリアだろうし、そういうセッションやってるんだから職人的にも上手いワケで、それこそニッチな世界でのプロなんだろうと。んで、聴いてみると初っ端からご機嫌なレスポールサウンドなのかな、これ。歪んだブルース・ロックが流れてきて、しかもキャッチーでスライドも刺激的に刺さってくるパターンで、音色もやっぱり好み。ハムバッカーのこの音はやっぱり良いねぇ〜、伸び伸びとしたトーンでグイグイ来る。自分のギターもこういう音出すもんなぁ、とか思ったりして楽曲云々よりもギターの音色が嬉しい一枚だ。

 アルバムの中身的にはブルース・ロックだけどロック寄りなスタンス、かな。ある種とっても自然にギターを弾いたロックバンド、凝った展開もなく普通にギター持って弾いたらこういう音になるよってくらい。自分だけがそう思うのかもしれないけど、そういう印象でね、ギターソロにしても色々なスタイルでの入り方とかプレイスタイルなんてのは研究している感はあるけど、基本本能に従ってのプレイかね。一曲ギターソロの掛け合いみたいにやってて、なかなか熱気あるので誰が参加してるのかと思ったらWalter Troutだった。なるほどそういう交流もあるわけか、と。こういうのは聴いてて燃えてくるね。あとはやっぱり大らかなカリフォルニアの大陸感は漂っているからいかにもアメリカン、というのもあってサザンロックじゃないけど、そういう気質的なのは出てくるんだね。色々な意味で聴いていて馴染みやすい音で英国のとは違うけどアメリカらしい、ブルース・ロックらしいサウンドを出しているナイスなアルバム。









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フレ
Posted byフレ

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