The Killdares - Up Against the Lights

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The Killdares - Up Against the Lights
Up Against the Lights

 昔はお国柄によってトラディショナルな音階や旋律が割とはっきりしていて、これはもうどこそこの国のだろう、とか明らかにどこそこのバンドだろうな、ってのあったんだが、今は結構通じなくって不思議。そんなにお国柄な音楽が世界を股に掛けて伝播していくなんてのは無いから、元々その土地にもコミューンなりがあってそこから出てきているんだろうな、って勝手に想像しているんだが、どうだろうか。日本でもそういうのあったりするんだろうし…、って自信ないわ。

 The Killdaresというアメリカのダラスのバンドなんだけど、やってる音はモノの見事にアイリッシュケルト音楽そのままで、きっとダラスあたりに居着いていたアイルランド人達の子孫が集まって伝承音楽をそのままやっているバンドに違いない、と思っている。それくらいに本物のケルトサウンドが出てきているんだもん。「Whiskey In The Jar」ってやっぱ良いなぁ、って調べてたらYouTubeで綺麗な女性がフィドル弾いてるのがあったから聴いてみたらコレでした。2010年にリリースしたバンドとしてはかなり気合の入った、そして今や代表的な作品になっている「Up Against the Lights」というライブアルバム、DVDのセットモノ。冒頭からこれはこれは…って雰囲気バリバリなんで、実はロックファンもかなり聞きやすいんじゃないだろうか。Thin Lizzyの「ブラック・ローズ」好きだったら聴けるよ。歌が野郎なのがちょいと個人的にはテンション下がるんだけど、それも田舎臭くて良いのかもしれん。所々でZeppelinのリフが出てきたりするし、色々とロック好きだとニヤリとしてしまうシーンも多いし(笑)。

 なんと言ってもフロントでバイオリン=フィドルを奏でるロベルタ嬢の紅一点な華やかさがバンドに華を添えている。そうかぁ、こういうバンド出てたんだなぁ…と。The Corrs以来こういうのは出てこないかと思ってたけど、きちんとあったんですね。しかもギタリストがかなりクローズアップされた形態だからちょいとオリジナリティも強力になってるし、かなり面白い。調べてみれば結構キャリアも長くて地道に続けているようで、知らなかったなぁ。期待の「Whiskey In The Jar」はこうして立て続けに見て聴いていると違和感ないし、そこまでクローズアップされるモノでもないんだけど、バンドを知るには丁度良かった。ありがたい代物に出会えました。







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フレ
Posted byフレ

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