Phil Lynott - Live in Sweden 1983

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Phil Lynott - Live in Sweden 1983
Live in Sweden

 ちょこっとアイルランドの香りを味わった所で、やっぱりこの郷愁のメロディーは良いなぁ、好みだなぁとつくづく思いながら聴いていた。ちょいとそのヘンも聴き直したいな、と思ってライブラリを散策して引っ張り出してきたのが、よくわからないアルバムだったフィル・リノット名義での「Live in Sweden 1983」なるヤツ。昔は情報不足もあって、これが一体どういうモノだったのかよく分からなくて、調べ切ってもいないから単にフィル・リノットのソロライブあたりかグランド・スラム名義あたりになるんだろう、と思ってた。どうにもペタペタな音のおかげでライブの貴重さが損なわれてしまっていて、あまり真面目に聞けていなかった。なので、ここらでちょいと…。

 1983年の春先くらいまではThin Lizzyが存在していたので、フィル・リノットもそっちに専念していたんだろう。このライブは8月のライブって事で、そもそもがドラムにブライアン・ダウニー、ギターにジョン・サイクスが参加しているから、Thin Lizzyでのライブ予定があったところに、バンド解散で穴開けるワケにもいかないからフィル・リノットのライブで出演したのかもしれない。契約がきちんとしていたらそうは出来ないだろうけど、まだそのヘングダグダだったんじゃないかな…なんて邪推。その頃の新バンドとしてのGland Slam構想も出来上がってきていた、とそんな感じなのかな。バンドなんてそんなもんだ。いずれにしても30年経過しててもしっかりとそのライブの音源がこうして聞けてしまうという事はありがたいお話。

 別に素晴らしいライブでも何でもない。ただ、Thin Lizzyやソロ曲も含めてフィル・リノット主役の楽曲でジョン・サイクスが弾きまくってるのが若くて面白いかもしれない。そこまで弾きまくるのか、ってくらいに弾いてるんで、かなり好き勝手に出来たんじゃないか。その分きちんとギタリストとして様々な曲を弾いているが、そのヘン、ゲイリー・ムーアからクレームが来るのも納得するくらいに曲を無視したソロが展開される。良いじゃないか、ってね。でも彼がいたからこのライブだってきちんとドライブして成り立ってるんだよ。その功績は大きいし、しっかりと感じられる楽しみだ。決して万人に勧めるライブじゃないけど、ちょいとThin Lizzyってさ…ジョン・サイクスって、って思う人なら良いかもね。

 まぁ、笑えると言うかリラックスしてるな、ってのが分かるのが「The Boys Are Back in Town」の前にやってるポリスの「Every Breath You Take」だろうか。何かと思ったら遊びでも弾けてるってのも凄い。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おっさん  

5月に日本へ来て情報は少なかったけど、
サイクスと何かやるのかなと思ってました。
駄作でもよいからサイクスメインで
もう1枚アルバムを作って良かったかも。

2018/11/19 (Mon) 04:33 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おっさん

ギラギラな音、意外と面白かったですからね。

2018/11/25 (Sun) 23:06 | EDIT | REPLY |   

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