Roger Waters - Soldier's Tale

Roger Waters - Soldier's Tale (2018)
Soldier's Tale

 英国人の文化に対するセンスの面白さ、それは日本人の我々とはもちろん異なるものだし、アメリカ人とも異なるものだ。ロックに出会い英国の面白さから色々と探求していると文化的な側面も見えてくるし、英国人ってそういうのあるよなぁ、みたいな国民性も見えてくる。これは複合人種から成り立つアメリカなどではありえないだろうし、日本はその傾向があるけどもちろん大きく異なる文化。なぜロックがああいう形で世界を制したのだろう?って疑問を紐解こうとすると英国ロックの文化文明、歴史、文学なども理解していく必要があって、それを探求してったんだよね。それでも全然わかってない部分も多いんだけどさ。

 Roger Watersの新作、って触れ込みだったんで何だそれ?って。こないだアルバム「イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?」をリリースしたばかりなんだからそんな立て続けに出てくるモノなのか?って思ったらストラヴィンスキーが云々…、「Soldier's Tale」なる作品がリリースされた。まずジャケット見て、これは?って思うでしょ。そんで裏ジャケ見ると、このパターンは…、クレジット見つけてないけど多分ヒプノシス。ストーム・ソーガスンかな、って。表ジャケの左奥にいるおじさんが裏ジャケで後ろに座ってる…、何か妙だから何なんだろうなぁ…、多分もっと深い仕掛けがいくつか仕掛けてありそうだし、その意味ではとても興味深い。そして肝心の中身の方だが、ストラヴィンスキーの「兵士の物語」なので、演劇モノの軽やかなサウンド、そこへロジャー・ウォーターズがナレーションを付けているというものだ。要するにラジオ芝居みたいなもんで、一人7役やってるのかな。もともとの「兵士の物語」ってのをウィキで調べながら聴いてるとそういう事らしい。

 そんなきっかけでこの「兵士の物語」っての面白そうだな…って。悪魔がいたずらする、ってテーマは昔からあったんだなぁと。コクトーなんかも語り手してたり、日本でも色々な人がナレーションしながらやってるのもあるみたいだから結構ポピュラーな題材なんだろう。今回のロジャー・ウォーターズの語りバージョンも既に上映されたことがあるらしいから、どちらかと言うと単に語り部として選ばれただけでロジャー・ウォーターズの作品という程のものではないのだろう。ただ、選ばれた題材の背景からすると第一次世界大戦直後の情景ということなので、まぁ、彼の祖父が云々ってのとリンクはするがこのヘンもさ、ホントそこまで思ってるのかなぁ…という懐疑的な発想はある。アーティストとしての題材と動機付けにはなるだろうし、そういう作品が多いのもあってロジャー・ウォーターズってのはそこに固執しているんだ、みたいになっちゃってるけど、そうかなぁって。そりゃあるだろうけど、他の題材だと多分彼の重い雰囲気や真摯なスタイルが貫けないんじゃないか、と。だから一番重いのをテーマとして持ち込んでいる気がする。

 そのヘンはもうどっちでも良いけど、少なくともこの「Soldier's Tale」って語り部をひたすら聴いて妄想しているだけなので、英語がダイレクトに理解できる人は良いけど、そうじゃないとかなり辛い。ただ、知ると面白いから刺激的ではあるね。



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Comment

[11186] 前途多難から居直り聴取

 そもそもStravinskyの「The Soldier's Tale」なるものを知らなきゃなるまいと、7重奏のオーケストラと3人のアクターによる舞台演奏・演技を極めんとするも、如何せん知識不足の私は挫折。そしてロジャー・ウォーターズのナレーションは、その訳も存在していないためここでも挫折。
 しかし、全てを無視して自己流にこのアルバムを聴いてみると、何か世界が頭に浮かぶ。しかしロジャーのーションも上手いのには脱帽。しかし目下評価どころか~~フレさんの指摘のジャケを見入って、やっぱりここにはトリックが隠されているのだろうと・・・・。
 しかし、ロジャーは、祖父、父親を第一次、第二次大戦で失っているこの不幸な奇遇は、70歳中半の男をして奮い立たせているのは事実であろう。クラシックに足跡を残す彼の世界もまだまだプログレッシブの一形態とみたい。

[11192] >Photofloydさん

記事見ました。
まだまだ深掘りすれば色々ありそうですね。
ただ、そこまで入り込めるほどロジャー色が強くないのが問題でしょうか…。

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ロジャー・ウォーターズの世界~ストラヴィンスキー「兵士の物語The Soldier's Tale」

これは彼の生き様からの教訓の物語か? ~クラシックに迫るプログレッシブ・ロッカー

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