Colosseum - Valentyne Suite

世の中の男どもにとっては一年で一番かっこつけないといけない日、それが2月14日のバレンタインデーってヤツだ(笑)。何がって、何ももらわないことをクールに当たり前にしていなければいけないからだ。もちろんそれは男同士の中での話で世の女性陣からしたらそんなくだらないことは全くどうでもいいこととしか捉えられないハズなのだが、いくつになっても男ってのはこの日に何かをもらうことがステータスのひとつでもあったりする…のは自分だけ?いや、ま、そうかもしれないが、年と共にもらうことが少なくなってきたような…。ま、いいや(笑)。で、楽しみに書くか、と思っていたらpapini嬢のトコで二日前に取り上げられていたのだなぁ…。しっかりと自分と同じような意味合いで書かれていたので満足なような不満なような、複雑な乙女心でした(笑)。
そんなバレンタインデーと云うことでB級路線の英国ロックからちょっとだけメジャーに進んで…、ヴァレンタインにちなんでコラシアムの「バレンタイン組曲」で書き進めよう。気になったのはいわゆるバレンタインデーのバレンタインは「Valentine」というスペルなのでこの「Valentyne Suite」とは「i」と「y」の違いがある。しかしどうにもその意味の違いがよくわからないので、違いがあれば教えて下さい。
さてさてこのコラシアムが1969年に発表した「バレンタイン組曲」という作品だけど、音よりも何よりも重要なポイントとしてはヴァーティゴレーベル発足の第一弾としてリリースされたアルバムっていうことだ。「Vertigo VO 01」っつう規格番号なので後の「6360 **」とはちと異なる。うん。papini嬢のトコで謎掛けして白熊店長さんが「Vertigo VO 01」って訊いてたのを見てついニヤけてしまった自分だったが、まさかこんなにすぐにそれを書くとは思わなかった(笑)。そしてジャケットはキーフの作品。ヴァーティゴってヒプノシスというメジャーな人ではなくってキーフを使った作品が一番多いのだ。それも併せてヴァーティゴのブランドを創り上げているんだろうな。ちなみに某ブログではVO 06とか07が出て盛り上がってるようで…、まぁ、一発だよな、その辺(笑)。06=B.T 07=CRSD って感じでしょうか(笑)。
で、音。一般的にはジャズロックの名盤って云われてるけど、聴いてるとそんなにジャズでもないんじゃないかなと思う。ジョン・ハイズマンのドラムは確かに手数が多くてロック的なドラミングとは一線を画すんだけど、楽曲そのものは凄くハードなロックだと思うしさ。で、このバンドも結構面白いっつうか、この作品が二作目なんだけどまだクレム・クリムソンもクリス・ファーロウもいない時代の第一期。それでいてこの名盤を作ってしまったという、実はギターボーカルのジェームズ・リザーランド氏が曲者ではないかと…。良いギター弾くし歌もパワーあるし、良いんだよ。A面に於けるブルースロック的アプローチ面ではこの人とジョン・ハイズマンのドラムでアルバムのパワーを打ち出しているって感じだしさ。B面の組曲が有名だけど、どうしてなかなかA面のロックも実によろしい。B面はがらりと変わってデイブ・グリーンスレイドの才能爆発って感じのオルガンメインの組曲でこうなるとあのディック・ヘクストール=スミスとジョン・ハイズマンの三者でもの凄い迫力の演奏を聴かせてくれる。この辺聴くとジャズロックってのは納得するなぁ。だが敢えて云おう…やっぱハードロックのA面に軍配を上げたい(笑)。
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