Stray - Stray
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さて、またしても時代は1970年に戻り、グラウンドホッグスと共に現在でもしっかりと英国内で活動している長寿バンドのひとつともなっているStrayと言うバンド。1970年のデビュー当時は平均年齢18歳くらいだったらしいので、今では50歳の半ばを超えているのだろう。そして驚くことに、というかまぁ、当たり前にと云うかこのStrayもオフィシャルサイトが存在している。当時の新聞切り抜きやディスコグラフィーなどはそれなりに見応えがあるし、今のライブ活動が確認できるってのもなかなか素晴らしい。
さてさて、1970年当時色々なレーベルがこぞって売れそうなバンドを漁ってはリリースしていた時代、その頃は何が受けるのは誰にも分からなくて試行錯誤というか、形振り構わずと云うか、そんな楽しい時期だったけど、中でも不思議だったのは当時既に英国フォークの名門レーベルとして名を馳せていたトランスアトランティックというレーベルがストレイのようなハードロックを演奏する若者達にも門戸を開いていったことだろうか。このレーベル、この後もJody GrindやMetroなど多様なジャンルに手を出していくので、今では不思議は無いけど当時は結構新鮮だったようだ。やっぱレーベルってのはそれなりにこだわりとかカラーがある方が面白いしね。ちなみにこのレーベル、今ではあのカラフルなレーベル面で知られているけどこの頃まではシンプルな白紫のレーベル面だったみたい。自分的にもカラフルなレーベルの方が印象的なので探してたんだけど、実はそっちの方が少ないんじゃないか、っつう…。まぁ、そこまで深く調べてないけどそんな感じなのかな…、ん?ああ、バンドの話しなきゃ。
それでこのStrayと云うバンドのデビュー作、「Stray」は当然若気の至りを十分に収めたギター中心のハードロックがたっぷりと詰め込まれている。部分的にはまだサイケデリック的なアレンジっつうか空気感も漂ってはいるんだけど、ツェッペリンに影響を受けたのかやはりリフをメインとしたギター曲で攻め込んでくるのが面白くて、時代を象徴するかのようなハードロックアルバムになっていて結構かっこ良い。多分デビューするレーベルが悪かったんじゃないだろうか、なんて思ってもしまう。ちょっと前に紙ジャケでリリースされてて、変形ジャケットも見事に再現されたとか。ストレイ・キャッツでもストレイ・ドッグでもないただのストレイ、ってバンドなので、ちょっとお試しには面白いハードロックで、名盤って云っても良いんじゃない?翌年1971年にはセカンド「Suicide」、サード「Saturday Morning Pictures」と立て続けにリリースされていて、これもまた同じ路線のハードロックなのでなかなか心地良い。もちろん英国の香りたっぷりなのでオススメ盤だね。
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