Claire Hamill - October

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Claire Hamill - October (1973)
October

 早いもので今年ももう10月になってしまった。冬から春、そして酷暑を経ての秋を実感する10月と目まぐるしく時は過ぎていく。果たして自分はその間に何か得るものがあったり、楽しみを味わえたりしただろうか、しただろうけど、月日の過ぎ去る速さを超えるほどの味わいだっただろうか、などと考えてしまうのは既にジジイ的発想ではある。昔は月日が経てば大人になる、とかキャリアが積み上がる、みたいな考え方もあったけど、だんだんそんなんよりもどんだけ好きなことに時間を費やせるか、みたいになってるしさ、その意味では今のインフラってどこでもいつでも楽しめるようにはなっているからスピード重視の時代感ではある。

 Claire Hamillの1973年リリースのタイトルズバリの「October」。この作品から有名なIslandレーベルからのリリースで、オリジナルはあの島ラベルなのでコレクション的には面白味のあるアイテム。更に言えば、プロデュース・アレンジャーには元The Yardbirdsのポール・サミュエル・スミスが名を連ねている。この辺は同じIslandレーベルでのThe Amazing Blondelのプロデュースをしていたあたりからの人脈だろうか、ドラムはアラン・ホワイト、そうあのアランですね。そうして聴くと結構なメンツが揃って…となるんだけど、元々が透き通った声を売りにした透明かな触れるキャッチーなフォーク調ポップメロディなのでこのアルバムでもそのスタンスは変わらず、大半はアコースティックだけど、そこにドラムやらベースやらが入ってくると極端にポップになってきて、「Speedbreaker」なんてタイトル通りに凄い盛り上がりと疾走感を味わえる名曲に仕上がっている。アコースティックだからと甘く聴いているとここでロック的本能が呼び覚まされるので面白い。

 そしてこのアルバム、表ジャケットは特に感想もないのだが、裏ジャケがね、凄い良いんです。少女が草原ではしゃいでいる、みたいな絵そのままでさ、それがまた秋の風景の中ってのが哀愁深くて実に良い。アルバムはタイトルそのままに10月な雰囲気の楽曲で構成されているし、ジャケもこれだ。そして染み入るクレア・ハミルの優しい歌声、どこから聴いても秋の気配をじっくりと実感できる素晴らしき作品。


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フレ
Posted byフレ

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