Traffic - John Barleycorn Must Die

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Traffic - John Barleycorn Must Die (1970)
John Barleycorn Must Die

 イヤフォン替えてから聴く音楽が物凄く音の分離が良くってさ、こんな風に音が鳴ってたのか、って気づくようなものも多くて、それだけでもイヤフォンを新たにしていくというのは面白いのかも、って思う。リマスター盤やリミックス盤の面白さもあるけど、そのヘンまで音をいじられているんだったらイヤフォンやスピーカーを替えて聞く音を変えるってので気分を変えるのもありだね。そんな事で結構昔聴いてたのとかも聴き直したり、新しいバンドの最先端の音だとどうなんだろ、とか色々試して聴けてる。一番聴くのは古いのだからそのヘンがどう聞こえるかってのが一番気になってたけど、しっかりとヘヴィな音で鳴ってくれるので嬉しい。もっともっと上位機種のイヤフォンもあるからいつかそういうのでまた新たな音で聴けるのも楽しみか。

 Trafficの1970年リリース4枚目のアルバム「John Barleycorn Must Die」。もっともスティーブ・ウィンウッドがBlind Faithをやる時に一度バンドは崩壊しているんで、単にその後ウィンウッドがソロ・アルバムを作っている時にクリス・ウッドとジム・キャパルディを呼んで録音してたら、それならTrafficで良いんじゃね?ってことで急遽Traffic名義のアルバムになってリリースされた代物。そりゃ要はスティーブ・ウィンウッドだから別に問題ないのだろうが、だから故、トラフィックってバンドはどういう方向性にあるバンドなんだろうか、ってのが実に掴みにくい。Jethro Tull並にその辺りは掴み所が無くって昔から結構よく分かんないバンドのままだ。今でもこうして聴いているけど、どこが良いのかさっぱり分からん、とは言わないけど、実に音楽的な取り組みの方が強いからロック的側面からすると全然わかりにくい。英国音楽として聴くとこれがまた妙に染み入る素晴らしさがあるのは良く分かるんで、そっちの角度で聴くのが正解だろう。

 オルガンやピアノなどの鍵盤中心の音にフルートやサックス、そしてアコギなどが流れてインストモノも多く、また長尺の曲も最初と最後を飾ってて正にひとつの絵巻が綴られているかのようなアルバム構成。じっくり向き合うとこの良さというか面白さというか深みは分かってくるものだろうね。タイトルは英国伝承音楽で語られているフレーズそのもの、面白い逸話としては元々スティーブ・ウィンウッドのソロアルバムプロジェクトとしてガイ・スティーブンスがプロデューサーで参加していたものの、途中で離脱、その時までは仮タイトルとして「Mad Shadows」と付けられていたようだ。ユニークな事にこのタイトルはそのまま次のガイ・スティーブンスのプロデュース作品となったMott The Hoopleのセカンド・アルバムに使われている。何だかなぁ…。






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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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akakad  

私が好きなのはこの次からです
Trafficといえばだいたいこのアルバムで触れられることが多いですけどね

2018/09/14 (Fri) 22:36 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>akakadさん

ですねぇ…。

2018/09/17 (Mon) 16:31 | EDIT | REPLY |   

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