The Derek Trucks Band - Songlines

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The Derek Trucks Band - Songlines (2006)
ソングラインズ

 どことなく秋の雰囲気が味わえるようになってきたんでそろそろ音の傾向もちょいと変えていきたいかななんて思う。とは言ってもそこまでガラリと好みの傾向が変わることもないので、結局刺激を求めているってのが本音だろう。その刺激ってのはどういうの、ってのもなかなか分からないから結局アレコレ聴いてみるしかないという始末。今時はその意味でもネットで色々と試し聴き出来るんだから楽なモンだ。先日もCD買う買わないの話してたけど、全く買ってないという当たり前の回答をもらってしまったりね、そりゃ普通はそうだろうなぁと。それでもどんどんと新人は出てきてシーンにいるんだから産業としては成り立つ形になってきているのかな。

 これまであんまり興味を覚えなかったDerek Trucks Band、ちょっと聴いてみようかなと思って手を出してみたのが2006年リリースの「Songlines」。初期作品だとまだ10代だったからなぁと敬遠してちょうど機が熟してきたあたりの作品を聴いてみたんだが、これがまた意外や意外の前評判とは全然異なる音楽性でかなり印象変わった。オールマン・ブラザーズ・バンドに参加したスライド・ギターの名手でドロドロのブルースギタリストという印象があったんで、まさかこんなにコンテンポラリーなサウンドが溢れ出てくる作品をソロでやってるとは思わなかった。正直言ってブルースギタリストという肩書が不要、と言うか邪魔しているくらいに才能豊かな人で、このアルバムでも初期のアルバムでもジャズの巨匠達の曲なんかをカバーしているという逆転の発想。なかなかジャズ曲のカバーなんてポップスの世界じゃ出来ないからね、その時点で発想が違う。んで、それが迫力を持って出てくるって時点で普通の感覚を超えている。見事なものだ。

 ブルースギターという角度で聴ける曲はほぼないのかもしれない。所々で入ってくるスライドやギターフレーズなんかが只者じゃないっていう雰囲気で鳴ってくるんで、そりゃデレク・トラックスって人を知ってないと、何だこれ?ってなるんだろうよ。どっちかっつうと一人の音楽家としてのアルバム作成がメインになってて、そこでの突出したギタリストという位置づけでのギタープレイなんだろう。そのインパクトはしっかりあるし、かと言ってそのギタリスト像だけに囚われない幅広い音楽性がコンテンポラリー性を出してて、いやはや驚いた。好みじゃないけど凄いなと。






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フレ
Posted byフレ

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jamken  

こんばんは、お邪魔いたします。
私は、彼のファンであり、なおかつ期待が大きすぎて、彼を認めたくて仕方ないが、思うようにならず、イライラしているものであります。デュアンの後をついでほしい。
そのいってんであります。
ワガママですね。

2018/09/08 (Sat) 18:19 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>jamkenさん

何かよく分かります、それ(笑)。
でも、多分そうならない方向を模索してる気がしますね。
だって、出来ちゃうもん、デュアンのプレイ。そうすると一瞬皆喜ぶけどキャリア的には?とかなのかもしれないですね。

2018/09/09 (Sun) 20:10 | EDIT | REPLY |   

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