Mud Morganfield - Son of the Seventh Son

0 Comments
Mud Morganfield - Son of the Seventh Son (2012)
サン・オブ・ザ・セヴンス・サン

 どこの世界でも有名な父親と比較される子供たちって図式はどうしたって出てくるモンだが、往々にしてその対比からか子供たちに歩があるというパターンは多くはないように思える。政治家だろうとスポーツマンであろうと俳優であろうとミュージシャンであろうとそれは同じなんじゃないかな。結局親がどうのってよりも個々人の資質や努力が名を挙げるのだからスタートラインは優位であるが、それ以上に努力しないと超えられないというハードルの高さが次世代には大変な壁として出てくるものだ。そりゃさ、比較対象が悪いよな…。

 そんなお話を地で行くかのような人の一人でもあるMud Morganfieldの2012年リリースの初メジャーソロアルバム「Son of the Seventh Son」。誰この人?ってのはさ、ちょこっと聴いてみてからチェックしてほしいんだが、Muddy Watersの長男さんです。んで、2012年の作品なんだから想像できるようにかなりの歳になってからのソロアルバムです。それまでは音楽業界にすらいなかったワケで、父親の偉大さから距離を置いて普通に仕事してまっとうな人生を歩んでいたらしい。それが幾つかのきっかけによってブルースやってみるかね、って事で悟りを開いて歌ってみたのがこのアルバム。まんまマディ・ウォーターズが歌っているだろ、ってくらに瓜二つの声が聴ける事に驚く。そしてじっくり父親のブルースを聴いてたんだろうなぁ、ってかもう子供の頃から染み付いてたんだろうな、って思うけど、見事なまでにシカゴのモダンなブルースをやらせたらピカイチ。マディ・ウォーターズが現代に戻ってきてアルバム出してるかのような錯覚を起こすほどの再現性は分かってても驚く。

 決して売れることもないだろうし、父親を超えたと言われることもないだろうけど、しっかりと悟った中でこういった音をアルバムでリリースしてくれるのはやっぱりありがたい。故人の新作なんて聴けるハズもないんだけど、こうやって故人の新作みたいなのが聴けるってのは不思議な感覚として楽しめる。しかも音楽性もそういうのを踏襲しているしさ。あまりにも伝説的な存在であるマディ・ウォーターズの倅なんて大変だろうけど、ようやくこの歳でそれを楽しめるようになったってのもね。良いじゃないですか、うん。







関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply