B.B.King - Take It Home

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B.B.King - Take It Home (1979)
テイク・イット・ホーム

 黒人音楽の主なものってジャズからソウル、R&Bあたりとブルースってのがあるんだよね。んで、ジャズやソウル、R&Bはファンクなんかと融合したりしてって、スライなんかだと白人のロックとも融合を果たしていったりしてどんどんとその世界でも進化し続けていったのだが、ブルースってのは頑なにブルースの世界が今でも繰り広げられている。ロックとの癒合はあるけど、それでも他との融合はあまり多くはない。ソウルやファンクとの融合はあるけど、そんなに強烈にはならない、ってのはやっぱりブルース自体がシンプルで音楽と言うよりも人に依存する方が大きいからかもしれない。だから今でも結局あのスタイルのまま脈々と続いているんだろうな。

 1979年のB.B.Kingの「Take It Home」というアルバムはそんなクロスオーヴァーな時代のアルバムで、なんとB.B.Kingがクロスオーヴァーなバンド、クルセイダーズをバックに従えてのB.B.King作品としてリリースした異色なアルバム。ここでブルースとフュージョン…ジャズとの融合を果たしているのだが、これがまた…、B.B.Kingが強烈な個性だからかなるほどこうなるんだ、という感触を得られた事くらいはあるが、どうにも肯定的な目線ではなかなか見られない。自分的にこのアルバムってジャケットが最高でね、それで昔手に入れて聴いてたんだけど、全然受け付けなかった(笑)。求めてたB.B.Kingのブルースじゃなかったし、妙に軽やかでフュージョンみたいなところにブルースギターが入っている程度という認識で、何回も聴かなかったアルバムのひとつ。それでもこのアルバムジャケットの夢ってのは良いなぁって思ってて、その意味では相当好きなジャケット。見れば分かるけど、少年がルシールってギターにへばりついて見てるワケよ。もうこれ絶対ほしい、って感じで。んでB.B.Kingの影が見えててさ…、それでね、裏ジャケですよ。ここじゃ見せられないけどどっかで探して見てみると言いたいこと分かるかも。まぁ、そんな少年がだな、意気揚々とルシールを背中に担いで家に帰っていく様子が描かれているんですよ。うん、夢があっていいなぁ…って。

 そんな感慨深さがあったんで今回の流れで久々にチャレンジしてみました。クルセイダーズってのも分かったし。そうするとさ、アルバムの曲によっては明らかにフュージョンなトコにB.B.Kingが入っているのもあれば(多分クルセイダーズの曲?)、もう完全にB.B.Kingの世界そのままをゴージャスにしている、ってのもあってやっぱり良く出来てるな、と。試しに融合してやってみたけど、出来る部分は出来る、ただ思ったほどの化学反応は起きなかったのかもね、っていう感じか。






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フレ
Posted byフレ

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