James Brown - Hell
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James Brown - Hell (1974)

著名なミュージシャンであればあるほどに自分が築き上げてきたこれまでの音楽的軌跡とスタンスってのを変化させていくってのが難しくなる、というかその勇気ってかなりなモノになるんじゃないだろうか、ってのは素人考えでもあるか。何しても売れる、自分の音楽には自信がある、みたいなトコロまで行けばどんな実験でもガンガンやっていけちゃうのだろうが、そこは商業主義との絡みも出てくるのでどんだけそういう戦いが出来るかにもかかってくる部分は大きいだろう。もっとも売る側もマンネリなモノ出してても売れないから変化や実験、チャレンジみたいなものは必要になるのだろうが、その振れ幅の妥協ラインがどこに出てくるかってな話になるのだろう。世の中で問題作と言われる作品はその振れ幅が想定よりも大きすぎた場合に言われるものなのかも。
ファンクの帝王James Brownにも問題作と呼ばれるアルバムがあった。1974年全盛期にリリースされた「Hell」というアルバム。これまでのジェームズ・ブラウンを聴いた事あればなんじゃこりゃ?になるんだろうなぁという問題作の意味で、決して宇宙に飛び出していってしまったアルバムというワケではない。ただ、JB自身が作り上げてきた世界観を拡張させた、と言うのか思い切り別の方向性に舵を切ったと言うのか、ものすごい発展感を感じる作品なので確かに問題作と言われるレベルだろう。先のマイルスのアレほどの衝撃ではないが…。それでもJBがラテンをこれだけプッシュして取り入れてファンクやジャズなんかもまぜこぜにして一時間以上の二枚組のアルバムとしてリリースしているってのは驚異だ。
凄いなぁってのはどこまで行ってもJBはJBでしかないってこと。バックの演奏や音楽スタイルはとんでもなくぶっ飛んでるんだけど、JBが歌って掛け声入れればそれはもうJBの世界にとどまってしまうレベルの存在感。更にメイシオ・パーカーなんかも含めてジャズ畑のミュージシャンも交えての一大セッションにもなってるし、気合の作品とも言えるアルバムに仕上げていて、曲間が全て銅鑼で繋がれているのが何かショウっぽくて面白い。全編聴いてて思うのは、やっぱり凄い人だ、ってのとプリンスはこの辺のJBをモチーフにしていたのか、っていう新たな気付きだった。いやはや、暑苦しいアルバムだが気合の一枚。

著名なミュージシャンであればあるほどに自分が築き上げてきたこれまでの音楽的軌跡とスタンスってのを変化させていくってのが難しくなる、というかその勇気ってかなりなモノになるんじゃないだろうか、ってのは素人考えでもあるか。何しても売れる、自分の音楽には自信がある、みたいなトコロまで行けばどんな実験でもガンガンやっていけちゃうのだろうが、そこは商業主義との絡みも出てくるのでどんだけそういう戦いが出来るかにもかかってくる部分は大きいだろう。もっとも売る側もマンネリなモノ出してても売れないから変化や実験、チャレンジみたいなものは必要になるのだろうが、その振れ幅の妥協ラインがどこに出てくるかってな話になるのだろう。世の中で問題作と言われる作品はその振れ幅が想定よりも大きすぎた場合に言われるものなのかも。
ファンクの帝王James Brownにも問題作と呼ばれるアルバムがあった。1974年全盛期にリリースされた「Hell」というアルバム。これまでのジェームズ・ブラウンを聴いた事あればなんじゃこりゃ?になるんだろうなぁという問題作の意味で、決して宇宙に飛び出していってしまったアルバムというワケではない。ただ、JB自身が作り上げてきた世界観を拡張させた、と言うのか思い切り別の方向性に舵を切ったと言うのか、ものすごい発展感を感じる作品なので確かに問題作と言われるレベルだろう。先のマイルスのアレほどの衝撃ではないが…。それでもJBがラテンをこれだけプッシュして取り入れてファンクやジャズなんかもまぜこぜにして一時間以上の二枚組のアルバムとしてリリースしているってのは驚異だ。
凄いなぁってのはどこまで行ってもJBはJBでしかないってこと。バックの演奏や音楽スタイルはとんでもなくぶっ飛んでるんだけど、JBが歌って掛け声入れればそれはもうJBの世界にとどまってしまうレベルの存在感。更にメイシオ・パーカーなんかも含めてジャズ畑のミュージシャンも交えての一大セッションにもなってるし、気合の作品とも言えるアルバムに仕上げていて、曲間が全て銅鑼で繋がれているのが何かショウっぽくて面白い。全編聴いてて思うのは、やっぱり凄い人だ、ってのとプリンスはこの辺のJBをモチーフにしていたのか、っていう新たな気付きだった。いやはや、暑苦しいアルバムだが気合の一枚。
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