Warhorse - Warhorse
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1970年頃のハードロックバンドってのはもちろん何度も書いているようにプログレチックな側面とかアドリブ面を強調したりとか色々あるけど、大まかにはギター主体のバンドかハモンド主体のバンドか、みたいな感じに分かれてたんじゃないかな。所詮ハードロックってのは歪み具合と音量で勝負みたいなトコあるからさ。いや、もちろん歌も重要なんだけど、ある意味パープルのイアン・ギランみたいな超ハイトーンってのはあんまりいないワケで、プラントはちょっと別格だが…。いずれにしてもA級品なわけだ。で、ちょっと格が落ちるとシャウト系とかダミ声とかそういうのになる。そういう面ではまぁ、ポール・ロジャースも別格だったりするが…。
そのディープ・パープルってバンドは実によく面子が入れ替わるバンドであまり興味のないファンは誰がいつ在籍していたのかなんてことにさほど興味を持たない。多くは当然第二期の面子こそがパープル、って思ってるだろうし、せいぜいカヴァーデールがいた頃まで、即ちリッチー時代だな。不思議なのはそのリッチー時代と云いつつも第一期は結構無視されている。これは音楽性の問題なんだろうけど、英国ロックファンは第一期パープルの方が好きなんだという人の方が多い。これは多分英国ロックらしい音を出しているからだと思うんだけどさ。ファーストとか中途半端な音で良いもん(笑)。
…とまぁ、パープルの話はいいんだけど、この第一期のパープルの主力メンバー(?)だったベースのニック・シンパーがパーピルをクビになってから組んだバンドがWarhorseっつうんだけどさ、これがまたその後のパープルと同じようなハードロック路線を歩むワケだ。もっともギター中心というよりかは鍵盤主体で進められるハードロックに近いね。面白いのはやっぱりベース音がでかいってことか(笑)。音楽的には多分コッチの方が第一期パープルからリッチーを抜いてそのままハードにしていったらこうなっただろうというような音で、はっきり云って相当かっこよい。決してB級ではなくって正当派英国ハードロックに君臨するべきバンドの音だ。
しかしこのバンド、アルバム二枚残して解散しちゃうんだよなぁ。ボーカルも結構野太い声でかっこよいし鍵盤もモロって感じで良かったんだが…。一般にはパープル関連だからそれなりに知られていたバンドだとは思うけど、今ではやっぱB級に近いところに位置してるかな(笑)。ちなみにファーストアルバムのジャケットはもちろん見開きでデザインはキーフ。そしてレーベルはヴァーティゴ♪ いいでしょ~、こういうのはそそられるんだよホント。そして音も素敵なので益々愛聴盤になるのだな。
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