The Crusaders - Street Life

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The Crusaders - Street Life (1979)
Street Life

 フュージョン的なのってどうも黒人系の昔で言うブラコンってのが入ってるのが多くなるのだろうか。そういう印象もあまりなかったけどいろいろ聴いているとそっちからの方が入り方がイージーだったのかもな、とも感じる。そういうフュージョンなんてのもある、っていうことなんだろうけど、当初ギターインスト的なのから入ってきている自分的感覚からするといつしかコンテンポラリーなものに差し掛かってきてしまっているというトコロか。そうなってくると本来苦手な分野になるはずなんだが、フュージョン的な目線からだとこの黒人系でも爽やかで軽快に聞けるんなら良いのか、とも思えるから不思議。

 そのスジでは名バンドとして知られているであろうThe Crusadersの1979年ヒットアルバム「Street Life」。ご存知若かりしランディ・クロフォードがボーカルでヒット作となったタイトル曲、こいつがこのアルバム全てだ、とまで言われているようだけど、そうなるわな…と聴いてて思う。何だろな、まさにブラコンそのもの、でバンドも歌もテクニック満載で突っ込めるトコロが全くない位の完璧さ。だから売れても当然だろうし、そういう評価も当然。今の気分ではその爽やかさや軽快さを求めているから聴けちゃう自分もいい加減だなとは思うんだが、なるほど11分以上もの大作でこんだけ軽快に聞かせてしまうってのはなかなか出来ない。歌が少ないワケでもなく、楽器陣営が目立たないワケでもなくバランスよく流れてくる、まるでひとつのドラマが描かれているかのような展開で、それも展開が多いわけじゃなくてシーンの情景だけが変わっていくというような感覚での長時間楽曲。個々の楽器の面白さもしっかりとあるんで、なるほど名作と言われる曲でしょうな、と。

 これ、映画の「ジャッキー・ブラウン」でカバーされて流れていたってことなんだが、そうなんだ?あまり記憶にないからまた今度見てみようかなとは思うが、確かにマッチするかも。しかしクルセイダーズってメインはトロンボーンとかサックスで、ラリー・カールトンがいた頃はともかく、この時期は既に脱退してブラコン一直線なスタンスだから取り立てて聞けるトコロが多くないのはちょいと選定ミス。ま、そういうのもあるんだな、ってジャズ的BGMとして聴いていたけど、心地良いのはあって、どこかドラマや映画やテレビなんかで使われやすそうなサウンドという感覚だったね。




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フレ
Posted byフレ

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