Stanley Clarke - School Days

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Stanley Clarke - School Days (1976)
スクール・デイズ(期間生産限定盤)

 色々と聴いていると自分の好みってのがどんどん出てくるのは何事も当然なのだが、そもそもこのフュージョンの世界って苦手という意識があった中、ちょこちょことロックとクロスオーバーすることもあったし名前が被ることもあってアルバムなんかも聴いたりしていた。その度にやっぱり凄いなぁと思ってたりするけど、どうにもロック的なパワーとかエネルギーってのとは違いがあってそこまでじっくりとハマって聴くこともなかった。今でもそこまで無いけど、こういうきっかけでアルバムをきちんと聴いてみたり、関連性を見つけてそこから派生して聴いてみたりするとロックでも何でも同じだけどちゃんとストーリーがあるし、70年代だから皆実験精神旺盛だし、面白いモンだなというのを感じる。

 Stanley Clarkeと言えばそれこそどこでもベースの広告では必ず出てきたくらいだったので名前は昔から知ってて、ジェフ・ベックとの共演が実現した辺りからロック・フィールドでも知られていったファンキーなベーシスト。そのスタンリー・クラークがロックに最接近しているソロアルバムとして名高いのが1976年リリースの「School Days」。タイトルからしてロックンロール的だが、冒頭から聴いてて笑っちゃうくらいのリフ。そう、ベースなんだけどリフなんだよ、しかも「Smoke On The Water」そのまま、あの、です。ところがだ、そんな嘲笑をよそに、どんどんとハードになってってまだアルバム一曲目だと言うのにバキバキのチョッパーベースそろがバシバシと出てきてその辺りでは既に聴いているリスナーを完全にぶっ飛ばしてる。これでもかってくらいに白熱してて嘲笑っていたリスナーを逆に笑い返してやると言わんばかりの迫力。もうね、この一極だけで聴く価値あるもん。

 それで終わらないのがこのアルバムの凄さ。当然そんだけぶちかましてくれているんだから他の曲にしても、曲そのものはおとなしい雰囲気があったりもするけど自己主張はものすごい。こんな静かにプレイされているのにベースはそれかよ、ってな音で入ってくる。このアルバムでもスティーブ・ガッドやジョン・マクラフリンが参加しててアグレッシブなスタイルも多いんだけど、一体何だよそれ、ってくらいベース。当たり前だけどベース。これくらい自己主張してくれると聴いてる方も心地良くなるくらいベース。うん、凄いアルバム。




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フレ
Posted byフレ

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