Horace Andy - Dance Hall Style

0 Comments
Horace Andy - Dance Hall Style (1983)
Dance Hall Style (Reis)

 Spotifyってそういうモンか、ってのを意識してから周囲を見渡してみるとなるほどどの人のiPhoneにもこのアイコン入ってたりするんだな。若者のが目に入ってきてもやっぱりこのダサいアイコンあるもんな。いや、若者だからむしろあるのか。んで聴いてる人も多いし、なるほどそういう形で聴くのが一般的なのだな、と認識するのはあまりにも遅かった自分ではあるが、それが故にもうCDなんて売れない、全然売れない。そりゃそうだろうよ。ダウンロードも売れない、そりゃそうだろうよ。結果的に音楽は流通事業内ではカネにならない、ひとつのビジネスモデルの中で契約成立しないとビジネスが出来ないようになってしまったし、それだけで売れるワケでもない。ただ人々は何かしら音楽を聴き続けるのだろう。

 Horace Andyなるレゲエ界の重鎮に近い人が1983年にリリースした「Dance Hall Style」って作品。もちろん自分的には初アプローチになるのだが、これで1983年のリリース作品?って耳を疑ったほどのチープな音作り。レゲエとかってのは音数少ないし、隙間だらけだからそんなに高価な機材は要らない気もするけど、それでもこのチープさは面白い。んでもって高音でちょいとソリッドな印象のレゲエが鳴ってくる、レゲエってのかな、ダブってのか、こういうの。正直言って良し悪しってのは分からない。誰のどんなんでも感触は良いとか悪いはあるが、気分的にリラックスして聴きたい時の作風ではないな。どっちかっつうともっと攻撃的な時、底辺にあるのは怒り、みたいな時に向く感じか。その証拠に曲数は少ないながらも一曲づつの後半はほぼインストに仕上がってて、案外このインストのループにハマる。ダブあたりのこういうショーケースな作風は好きだね。

 そうして何枚も聴いていると作風の違いはもちろん顕著になってくるし、取り組み姿勢もロックと同じくミックスしながら打ち出してくるってのも分かる、残念ながら自分的に最先端のレゲエ・ダブってのが誰がどうやってるみたいなのを知らないから探り切れないけど、そのヘンも面白いんだろうなぁと想像する。もっとも聞く機会があるのかどうかは分からないが。ルーツ・レゲエの確かさはこういった作品で聴けるし、メッセージ性が強いとちょいと聞き辛くはなるけど、聴いてて分かるもんな。面白いもんだ。


関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply