Paradise Lost - The Last Time
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Paradise Lost - The Last Time (1995)

絵画や画家の作風も当然ながら人生を重ねる事によってどんどんと作風が進化していくものだ。有名な話ではピカソの作品なんてのも、初期はホントに絵の上手い印象派の画家だったのが、いつしかああいう抽象画にまで進化してしまって名を成したという人だ。あそこまで極端ではないにしてもそりゃ色々あれば作風は変わっていくものだろう。その進化をも楽しめるのだが、それが副次的にこういうアルバムアートワークなんかでも感じられるのは面白いなと今回ひとりのアーティストを追っていて思った。ホリー・ワーバトンでもこの5-6年の間で変わっていってるんだなぁと。いや、もしかしたら異なる作風のバリエーションを当て込んでいっているだけなのかもしれないけど…。
Paradise Lostの超名盤と誉れ高い「DRACONIAN TIMES」からシングルカットされた「The Last Time」のジャケットもホリー・ワーバトンらしい、そしてパラダイス・ロストらしいジャケットにも仕上がっていて印象的だったので載せてみた。んで、この4曲入ミニアルバム、ってかシングルCDになるのか、はアルバム「DRACONIAN TIMES」に入っていない曲ばかりがあって、4曲中3曲はアルバム未収録作品。多分今はどこかのボートラか編集盤に入っているだろうから楽曲そのものが珍しいとは思えないけど、この時期の作品って事で、当然ながらあのドゥーミーな歌声と楽曲ばかりが入っているので、結構刺激的で面白い。何せ長いバンド史上で最高傑作と言われ続けているアルバム「DRACONIAN TIMES」の頃なんだからそりゃそうだろう、って話で、どれもこれも攻撃的且つ自虐的、というのか、内省的なエッジが凄い。メタリカと同じような歌声形式ではあるけど、決して外に吐き散らすような事はなく、しっかりと中に向けている。そもそも全体が大英帝国の尊厳とばかりに雑なトコロが一切無い、完璧な作り込みだし、この時期にこの音、時代を考えてみれば恐ろしく密度の濃い音が出来上がっている。それでいて品性を保っているというのが素晴らしい。
このシングル盤の狙いは何だったんだろう?4曲立て続けに聴いているとどれもミディアムテンポのパラダイス・ロストらしい曲が並んでいるんだけど、だからこそアルバムに入らなかった曲になったのか、とも思える。「Walkin Away」はSisters of Mercyのカバーってことみたいだけど、この時期ってCDたくさん買わせるためにシングルCDにはアルバム未収録曲を入れてリリースするってのは当たり前だったから出てきた曲なのかもしれないが。それでも決して曲の品質が低いワケじゃなく、それだけ充実していた時期とも言える濃さを保った作品ばかりだ。このバンドってギターソロにもうちょっと注力させると魅力的になるんだけどさ、それが無いのが魅力なんだろうな。

絵画や画家の作風も当然ながら人生を重ねる事によってどんどんと作風が進化していくものだ。有名な話ではピカソの作品なんてのも、初期はホントに絵の上手い印象派の画家だったのが、いつしかああいう抽象画にまで進化してしまって名を成したという人だ。あそこまで極端ではないにしてもそりゃ色々あれば作風は変わっていくものだろう。その進化をも楽しめるのだが、それが副次的にこういうアルバムアートワークなんかでも感じられるのは面白いなと今回ひとりのアーティストを追っていて思った。ホリー・ワーバトンでもこの5-6年の間で変わっていってるんだなぁと。いや、もしかしたら異なる作風のバリエーションを当て込んでいっているだけなのかもしれないけど…。
Paradise Lostの超名盤と誉れ高い「DRACONIAN TIMES」からシングルカットされた「The Last Time」のジャケットもホリー・ワーバトンらしい、そしてパラダイス・ロストらしいジャケットにも仕上がっていて印象的だったので載せてみた。んで、この4曲入ミニアルバム、ってかシングルCDになるのか、はアルバム「DRACONIAN TIMES」に入っていない曲ばかりがあって、4曲中3曲はアルバム未収録作品。多分今はどこかのボートラか編集盤に入っているだろうから楽曲そのものが珍しいとは思えないけど、この時期の作品って事で、当然ながらあのドゥーミーな歌声と楽曲ばかりが入っているので、結構刺激的で面白い。何せ長いバンド史上で最高傑作と言われ続けているアルバム「DRACONIAN TIMES」の頃なんだからそりゃそうだろう、って話で、どれもこれも攻撃的且つ自虐的、というのか、内省的なエッジが凄い。メタリカと同じような歌声形式ではあるけど、決して外に吐き散らすような事はなく、しっかりと中に向けている。そもそも全体が大英帝国の尊厳とばかりに雑なトコロが一切無い、完璧な作り込みだし、この時期にこの音、時代を考えてみれば恐ろしく密度の濃い音が出来上がっている。それでいて品性を保っているというのが素晴らしい。
このシングル盤の狙いは何だったんだろう?4曲立て続けに聴いているとどれもミディアムテンポのパラダイス・ロストらしい曲が並んでいるんだけど、だからこそアルバムに入らなかった曲になったのか、とも思える。「Walkin Away」はSisters of Mercyのカバーってことみたいだけど、この時期ってCDたくさん買わせるためにシングルCDにはアルバム未収録曲を入れてリリースするってのは当たり前だったから出てきた曲なのかもしれないが。それでも決して曲の品質が低いワケじゃなく、それだけ充実していた時期とも言える濃さを保った作品ばかりだ。このバンドってギターソロにもうちょっと注力させると魅力的になるんだけどさ、それが無いのが魅力なんだろうな。
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