黒百合姉妹 - 最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶
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黒百合姉妹 - 最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶 (1990)

梅雨明けが早かったと言えども雨風台風による天災が立て続けに日本を襲うという日々、昔々だったら台風とか来る、っていう予想なんて出来なかったんだろう。だから突然雲行きが怪しくなって、どれだけの猛威を振るうのか分からないという状況で待ち受けて家に籠もっていたりしたのだろうけど、それは恐怖だったろうなと想像できる。そんな境遇でも様々な建築物が建造され、今でも残っているものがあるってのはどんだけの想定で造られていったのだろうか、とその想像力や取り組むの姿勢には感嘆する。現代まで災害の規模の大きさは色々あれども過去の歴史からしてもそれほど変わらないレベルってのはあるのだろうか、今回の大雨による被害状況を見ているとよく出来ているもんだ、と思うところもあってそんなことを考えてしまった次第。
ホリー・ワーバトンという合成写真アーティストによるアルバムジャケットはいくつかのバンドなどで見ることが出来る。先日のアルバムジャケットを見ていてその共通性に懐かしさを覚えたので、ならば、ってことでまずは黒百合姉妹の1990年リリースのデビュー作品「最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶」から。この時点でホリー・ワーバトンの作品を使うというのはかなりアーティスト的に早い時期だったんじゃないだろうか。しかも売れるかどうかわからない日本のバンドのデビューアルバムに採用されるというのもこれまた結構なギャンブルだろう。もっともホリー・ワーバトンの方もこの時点ではまだそこまでの巨匠でもなかったのだろうけど。言われてみるとよく見かけるジャケットの作風ってことにも気づくのかもしれないけど、中身の音も結構なクォリティで作られていて、自分も当時は知らなかったし、もっと漁ってて出会ってれば面白かったんだろうなぁとも思うけど、その頃こういう音を聴いたかって言われるとそうでもなかっただろうから、今の時点で出会えて良かったのかもしれない。
JuriとLisaなる女性二人が中心のユニットで、今でも活動しているんでいずれ見に行きたいとは思っているのだが、今から28年も前の作品ですね。超ピュアで透き通った水の中を覗き込んでいるような感触で聴ける音楽、ロックじゃないです、多分。自分的にはやっぱりメロウキャンドルの拡張版な世界観。ベースが活躍しているところはもうちょっと骨格がしっかりと支えられているのはあるけど、日本語の歌詞で世界を出してて、これなら多分世界にこのまま出ていってても受け入れられたんだろうなとは思う。ただ、時代が早すぎた。決してポップではないけど、キャッチーさを持たせてみてもこの世界観に影響はないだろう。一気に聴けてしまうくらいに唖然とした夢のような時間を味わえる。単に自分の好みかもしれないけどさ、フワフワと浮遊したままアルバムが終わってしまうんだよ。アルバムジャケットの幻想感と音楽が実にマッチしててどこか異世界にいる自分を味わえる作品。素晴らしい。

梅雨明けが早かったと言えども雨風台風による天災が立て続けに日本を襲うという日々、昔々だったら台風とか来る、っていう予想なんて出来なかったんだろう。だから突然雲行きが怪しくなって、どれだけの猛威を振るうのか分からないという状況で待ち受けて家に籠もっていたりしたのだろうけど、それは恐怖だったろうなと想像できる。そんな境遇でも様々な建築物が建造され、今でも残っているものがあるってのはどんだけの想定で造られていったのだろうか、とその想像力や取り組むの姿勢には感嘆する。現代まで災害の規模の大きさは色々あれども過去の歴史からしてもそれほど変わらないレベルってのはあるのだろうか、今回の大雨による被害状況を見ているとよく出来ているもんだ、と思うところもあってそんなことを考えてしまった次第。
ホリー・ワーバトンという合成写真アーティストによるアルバムジャケットはいくつかのバンドなどで見ることが出来る。先日のアルバムジャケットを見ていてその共通性に懐かしさを覚えたので、ならば、ってことでまずは黒百合姉妹の1990年リリースのデビュー作品「最後は天使と聴く沈む世界の翅の記憶」から。この時点でホリー・ワーバトンの作品を使うというのはかなりアーティスト的に早い時期だったんじゃないだろうか。しかも売れるかどうかわからない日本のバンドのデビューアルバムに採用されるというのもこれまた結構なギャンブルだろう。もっともホリー・ワーバトンの方もこの時点ではまだそこまでの巨匠でもなかったのだろうけど。言われてみるとよく見かけるジャケットの作風ってことにも気づくのかもしれないけど、中身の音も結構なクォリティで作られていて、自分も当時は知らなかったし、もっと漁ってて出会ってれば面白かったんだろうなぁとも思うけど、その頃こういう音を聴いたかって言われるとそうでもなかっただろうから、今の時点で出会えて良かったのかもしれない。
JuriとLisaなる女性二人が中心のユニットで、今でも活動しているんでいずれ見に行きたいとは思っているのだが、今から28年も前の作品ですね。超ピュアで透き通った水の中を覗き込んでいるような感触で聴ける音楽、ロックじゃないです、多分。自分的にはやっぱりメロウキャンドルの拡張版な世界観。ベースが活躍しているところはもうちょっと骨格がしっかりと支えられているのはあるけど、日本語の歌詞で世界を出してて、これなら多分世界にこのまま出ていってても受け入れられたんだろうなとは思う。ただ、時代が早すぎた。決してポップではないけど、キャッチーさを持たせてみてもこの世界観に影響はないだろう。一気に聴けてしまうくらいに唖然とした夢のような時間を味わえる。単に自分の好みかもしれないけどさ、フワフワと浮遊したままアルバムが終わってしまうんだよ。アルバムジャケットの幻想感と音楽が実にマッチしててどこか異世界にいる自分を味わえる作品。素晴らしい。
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