The Kinks - Preservation Act 2
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The Kinks - Preservation Act 2 (1974)

レイ・デイヴィスの天才・奇才ぶりは当然キンクス時代から世間には知られていたものだけど、一般的にはRCA時代に入ってからは更にマニアックな世界に走っていったという認識のようだ。もっともそれはその通りだろうし、作品を聴いていてもマニアックなんだろうなぁ、とは思う。そのマニアックさってのは何が?ってトコなんだが、ひとつの事柄に執着した作品に仕上がっていることからマニアックと言われるワケで、ストーリーやテーマは実にシンプルなものなんだが、知らないと分からない、みたいな書かれ方しててさ、そういうモンでもなくて別に曲だけ聴いてて楽しめりゃ良いじゃないか、とも思う。もちろん中身知ってりゃ更に楽しめる部分は多いけどね。
ってなことで久々にThe Kinksの世間的扱いが実に低い作品の1974年アルバム「Preservation Act 2」、前作「PRESERVATION ACT 1」の続編なのは当然ながら、そもそも論としては「The Kinks Are The Village Green Preservation Society」の主役達の拡大解釈物語はツラツラと書かれているものだ。この「Preservation Act 2」では更にバージョンアップしてナレーションまでもが入っているので一大絵巻、正にレイ・デイヴィスの演劇・喜劇ぶりが炸裂している時期の作品。当時の評判は両極端だったようだけど、確かに好きな人にはとことん面白い世界観。にわかに聴いている程度のリスナーには鬼門とも言われるあたりかな。先日もさほどキンクス好きってワケでもなく、それなりに聴いてますみたいな人と話してたらRCA時代はちょっとまだ避けてます、みたいな事言っててね、そりゃそうか、と久々にそういう実感を味わった。もっともそんなKinksの話が出来ること自体がほぼありえないんだからどっちにしても楽しいお話だったが。そんな風に思われているであろうこの「Preservation Act 2」、自分は好きでしてねぇ…。この喜劇っぷりがわざとらしくて好きだし、それでいて曲はしっかりと面白いのは面白いしロックしてたりするし、中にはふざけてるのもあるけど、それもキンクス、自虐ネタもあるし、時代はグラムロック全盛期、キンクスもグラムするぜ的なステージも見事だった。この時期はもう「Preservation」しか演奏しない、ってくらいのライブが繰り広げられていたみたいだし、もっとこの頃のライブアルバムを出すべきだと思っているリスナーの一人です。
昔はアナログ2枚組で聞き辛いなぁってのあったけどCD時代になって、ずいぶん聴きやすくなったな、と思って今じゃiTunesでそのままサラッと聞けちゃうんだからそんなに長々したアルバムじゃないんだろうな。じっくり聴いちゃうとひとつの演劇をまるごと聴いてる感じで、キャッチーな曲も多数あるし、実にバリエーション豊かでレイ・デイヴィスの恐るべし才能をこれでもかってくらいに突き付けられる。ホント、天才。それでいて名曲も多数、どころかほぼすべて名作。多分単発でこういうのが流れてたら気になるんじゃないかってレベルの曲ばかりが入ってる。どうしてこれが世間的に好まれない?マニアックだから?そりゃそうだけど(笑)、まっとうに聞こうぜよ。ただ、まぁ、多才すぎてロックという枠内だけで収まらないアルバムではあるか。

レイ・デイヴィスの天才・奇才ぶりは当然キンクス時代から世間には知られていたものだけど、一般的にはRCA時代に入ってからは更にマニアックな世界に走っていったという認識のようだ。もっともそれはその通りだろうし、作品を聴いていてもマニアックなんだろうなぁ、とは思う。そのマニアックさってのは何が?ってトコなんだが、ひとつの事柄に執着した作品に仕上がっていることからマニアックと言われるワケで、ストーリーやテーマは実にシンプルなものなんだが、知らないと分からない、みたいな書かれ方しててさ、そういうモンでもなくて別に曲だけ聴いてて楽しめりゃ良いじゃないか、とも思う。もちろん中身知ってりゃ更に楽しめる部分は多いけどね。
ってなことで久々にThe Kinksの世間的扱いが実に低い作品の1974年アルバム「Preservation Act 2」、前作「PRESERVATION ACT 1」の続編なのは当然ながら、そもそも論としては「The Kinks Are The Village Green Preservation Society」の主役達の拡大解釈物語はツラツラと書かれているものだ。この「Preservation Act 2」では更にバージョンアップしてナレーションまでもが入っているので一大絵巻、正にレイ・デイヴィスの演劇・喜劇ぶりが炸裂している時期の作品。当時の評判は両極端だったようだけど、確かに好きな人にはとことん面白い世界観。にわかに聴いている程度のリスナーには鬼門とも言われるあたりかな。先日もさほどキンクス好きってワケでもなく、それなりに聴いてますみたいな人と話してたらRCA時代はちょっとまだ避けてます、みたいな事言っててね、そりゃそうか、と久々にそういう実感を味わった。もっともそんなKinksの話が出来ること自体がほぼありえないんだからどっちにしても楽しいお話だったが。そんな風に思われているであろうこの「Preservation Act 2」、自分は好きでしてねぇ…。この喜劇っぷりがわざとらしくて好きだし、それでいて曲はしっかりと面白いのは面白いしロックしてたりするし、中にはふざけてるのもあるけど、それもキンクス、自虐ネタもあるし、時代はグラムロック全盛期、キンクスもグラムするぜ的なステージも見事だった。この時期はもう「Preservation」しか演奏しない、ってくらいのライブが繰り広げられていたみたいだし、もっとこの頃のライブアルバムを出すべきだと思っているリスナーの一人です。
昔はアナログ2枚組で聞き辛いなぁってのあったけどCD時代になって、ずいぶん聴きやすくなったな、と思って今じゃiTunesでそのままサラッと聞けちゃうんだからそんなに長々したアルバムじゃないんだろうな。じっくり聴いちゃうとひとつの演劇をまるごと聴いてる感じで、キャッチーな曲も多数あるし、実にバリエーション豊かでレイ・デイヴィスの恐るべし才能をこれでもかってくらいに突き付けられる。ホント、天才。それでいて名曲も多数、どころかほぼすべて名作。多分単発でこういうのが流れてたら気になるんじゃないかってレベルの曲ばかりが入ってる。どうしてこれが世間的に好まれない?マニアックだから?そりゃそうだけど(笑)、まっとうに聞こうぜよ。ただ、まぁ、多才すぎてロックという枠内だけで収まらないアルバムではあるか。
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