Steamhammer - Mountains
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ブルースとハードロック、そしてプログレッシヴな曲展開、更にはコンセプトアルバムという趣向を凝らしたアルバムとしてはかなり早い時期の作品。とは言ってもこの時期の英国ロックにはそんなのがゴマンと集まっていたので別段新しくは感じなかったのかもしれない。それでも作品の質の高さから今でもたまに語られる…、ほんとにたまにだとは思う。しかも語られ方としてはギタリストのマーティン・ピューがヤードバーズのキース・レルフと一緒にアルマゲドンっつうバンドを組んだことで若干名が通っているっていう要因が大きいか。そのアルマゲドンのアルバムの一曲目のギターリフはこのバンド、スティームハマーの4作目「Speech」の初っ端を飾る曲のリフとまったく同じ物であることはあまり知られていない。

ってなことで本日はスティームハマーっつうバンドでデビューは1968年、混沌としたブルースロック調のアルバムでデビューを飾っている。初期作品はなかなか手に入らずに苦労した記憶があるが、3作目となった「Mountains」と4作目の「Speech」は早い時期にレパートワーからCD化されたのでこぞって入手して聴いていて、かなり好きな類のバンドということに気付いていた。その三枚目の「Mountains」がB&Cカンパニーの有名レーベルとなったカリスマレーベルから1970年にリリースされていて、コンセプトはあの「指輪物語」としているらしい。レパートワーからのCDでは何故か曲順が変更されていてオリジナルアルバムのコンセプト通りになっていないという不思議さ。このレーベルは結構そういうリリース作品があるんだよ。レア物リリースしてくれてたから良いんだけど。オリジナル通りに曲順を修正して聴いてみるとどうなのか?とやってみても、正直それほど大差ないような気がする…、いやむしろレパートワー盤の方が曲順良いんじゃないかとすら思えてしまった。ちなみにAkarma盤はオリジナル通りの曲順。
最初からハモンドの効果音と正しく英国的なギターの音色が鳴り響く「I Wouldn’t...」という曲はこのアルバム一番の佳作だろう。時代を反映するかのようなブルースロックが基本だけどどこかヘンで繊細。アルバムではB面に収録された最後を飾る「Riding On…」という16分強の楽曲についてはどこかのライブを録音した模様で、目玉になっている。ハモンドとギターの掛け合いと激しく展開していく曲構成が面白く、かと言ってプログレ的に展開しているワケでもない。あくまでもブルースロックの発展と云うようなスタイルで、どこかテン・イヤーズ・アフター的なライブに近い部分もある。ギターが丁寧で繊細に弾かれているので、聴いていて耳が向いてしまうんだよ。その他小曲群でもそれは同じで繊細な旋律を大切に奏でているという印象。おかげでバンドのそれぞれの音色が上手く融合しているものばかり。正に英国ロックとしか云えないんだけど見事に情景をも表現していて、「指輪物語」というストーリーをイメージして聴くとなるほどそうかな、と思える曲調が並んでいるのは何となく納得。アコギの繊細な使い方とかやっぱ良い。
アルバム4枚リリースして解散してるけど、英国よりもドイツでの人気が高かったと言われている。オフィシャルホームページなんつうものも存在していて、大した資料はないんだけどファミリートゥリーが貴重。英国的なハードロックのひとつとしてはかなり好きなアルバムです。


ってなことで本日はスティームハマーっつうバンドでデビューは1968年、混沌としたブルースロック調のアルバムでデビューを飾っている。初期作品はなかなか手に入らずに苦労した記憶があるが、3作目となった「Mountains」と4作目の「Speech」は早い時期にレパートワーからCD化されたのでこぞって入手して聴いていて、かなり好きな類のバンドということに気付いていた。その三枚目の「Mountains」がB&Cカンパニーの有名レーベルとなったカリスマレーベルから1970年にリリースされていて、コンセプトはあの「指輪物語」としているらしい。レパートワーからのCDでは何故か曲順が変更されていてオリジナルアルバムのコンセプト通りになっていないという不思議さ。このレーベルは結構そういうリリース作品があるんだよ。レア物リリースしてくれてたから良いんだけど。オリジナル通りに曲順を修正して聴いてみるとどうなのか?とやってみても、正直それほど大差ないような気がする…、いやむしろレパートワー盤の方が曲順良いんじゃないかとすら思えてしまった。ちなみにAkarma盤はオリジナル通りの曲順。
最初からハモンドの効果音と正しく英国的なギターの音色が鳴り響く「I Wouldn’t...」という曲はこのアルバム一番の佳作だろう。時代を反映するかのようなブルースロックが基本だけどどこかヘンで繊細。アルバムではB面に収録された最後を飾る「Riding On…」という16分強の楽曲についてはどこかのライブを録音した模様で、目玉になっている。ハモンドとギターの掛け合いと激しく展開していく曲構成が面白く、かと言ってプログレ的に展開しているワケでもない。あくまでもブルースロックの発展と云うようなスタイルで、どこかテン・イヤーズ・アフター的なライブに近い部分もある。ギターが丁寧で繊細に弾かれているので、聴いていて耳が向いてしまうんだよ。その他小曲群でもそれは同じで繊細な旋律を大切に奏でているという印象。おかげでバンドのそれぞれの音色が上手く融合しているものばかり。正に英国ロックとしか云えないんだけど見事に情景をも表現していて、「指輪物語」というストーリーをイメージして聴くとなるほどそうかな、と思える曲調が並んでいるのは何となく納得。アコギの繊細な使い方とかやっぱ良い。
アルバム4枚リリースして解散してるけど、英国よりもドイツでの人気が高かったと言われている。オフィシャルホームページなんつうものも存在していて、大した資料はないんだけどファミリートゥリーが貴重。英国的なハードロックのひとつとしてはかなり好きなアルバムです。
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