Alice Cooper - Live Alice Cooper Show

0 Comments
Alice Cooper - Live Alice Cooper Show (1977)
Live Alice Cooper Show

 ロックの歴史に於いてショーアップの狙いから大道芸との融合による劇化現象へと進んだのは何も誰かが起源だったというモノでもなかろう。昔からエンターティナーの中では仮装やメイクは普通にしていたし、そりゃもうサーカスやマジックでもそうだしチャプリン見てたってそうだし、オペラや演劇でも当たり前だしね。だからロックの世界でそういうのが…みたいなのは自然な流れ。ただ、それを大々的に広めて認知させたのは多分キッスとこのアリス・クーパーだろう。時代的にはまだこういうのが珍しかったし、昨今の誰もがヘンなメイクしているという時代とは異なってて、それなりに世間に対する挑戦と云うのもあっただろう。今とは意味合いがまるで異なっている。

 Alice Cooperの1977年リリースライブアルバム「Live Alice Cooper Show」。そこそこ人気のある曲のオンパレードだし、バンドの演奏も当然かっちりしているし、アリス・クーパーの歌だって情緒あるもので、集大成的な意味合いではかなり役立つライブアルバムだと思ってる。かと言って何度も何度も聴いたアルバムか、ってぇとそうはならないんで名盤というのでもなかったのかな。改めてそれこそン十年ぶりくらいに聴いてるけど、よく出来てるなぁと思う。やっぱりボブ・エズリンの仕上げってのはあるだろうし、妥協を許さないアルバム作りになってるのは確かだ。ただ、その分本当のライブ=生の感触というのはちょいと少なくなっているようだ。逆に言えばアルバム的な完成度を上げている、と云うことにもなるが、そこは聴く側の意識がどっちに向いてるかによるんだろうな。

 自分的にはベスト盤的に聞けてたのとやっぱりそれでもライブ感あったのとギターが出る時は前に出てきてて、バンドとしては凄いんだなってのも感じるから納得しちゃうアルバム。自分的には「Welcome to My Nightmare」あたりのアルバム郡を良く聞いてたから、そのヘンがライブ盤で聴けるのは楽しみだったもん。それにしてもこの人の演劇じみたショーってのはメイクも含めて一つの流れを創ったのは事実。それを今でもやってるってのは驚きに値するものだ。




関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply