High Tide - Sea Shanties

3 Comments
 つかの間のメジャーバンドレビュー、イマイチ反応がよろしくない(笑)。まぁ、求めてるモノが違うってことでしょうか。思い切りB級路線で突っ走るの方が好まれるのでしょうかねぇ。さてさて、そんなこと気にしててもしょうがないのでガシガシ進めちゃおう~。ここのところ英国まみれになっててB級路線も久しぶりにアレコレ聴いているのでかなり本人ハマってしまって、時間の無い中で楽しんでるね。昔はどれもこれもある意味プログレだという認識で聴いていた部分もあったんだけど、改めて聴き直してみるとなんとなくハードロック要素の強いバンドややっぱりプログレってのとかサイケ風味だなぁとかフォーク…アシッド的?みたいなのとか色々あるなぁと、細分化して聴かないとダメかな、なんてのを思ったりね。ここのところ続けて書いてるのはどっちかっつうとハードロック系統のB級バンド。しかも1970年から71年の間。凄い密集度だと思う。

 で、今日はちょっと遡ったところでデビューしたバンドを書いてみようかな、と。1969年リバティーレーベルからデビューしたハイ・タイド。そう、知ってる人は知ってるし知らない人は多分全く知らないっつう60年代末期の最後のヘヴィロックバンド。ある意味70年代にも通用した音を69年から出していたんじゃないかな。あ、この時期の一年って凄く大きいと思ってるので、こういう書き方になってしまうけど、たった一年の差、であることに変わりはない。



 ファーストアルバム「Sea Shanties」を聴いてみるとわかるように、初っ端からもうとんでもなくヘヴィーでネチっこい歪み方をしたギターの音が強烈に耳に刺さってくる音で、そこへ来て更に追い打ちをかけるように何と狂乱のバイオリン攻勢。ちなみにギターはトニー・ヒルっつう人で、バイオリンはサイモン・ハウス。前者はMisunderstoodというバンドでギター弾いてた人…と言ってもまぁ、全く認識されていないと思うので説得力がないんだけど、サイモン・ハウスは結構メジャーな人じゃないかな。このバンド、70年にもセルフタイトルのセカンドアルバム「High Tide」をリリースしている。そのセカンドアルバムはファーストほどヘヴィーな音じゃないが、バイオリンが更に凶暴に暴れまくっているっていう感じで全3曲しか収録していない。それでも完成度は凄く高かったが、そこでバンドは終わってしまうので、ホークウィンドへ転籍していくっつうワケだ。サイモン・ハウスの最も有名な仕事としては多分デヴィッド・ボウイのツアーメンバーとして参加したことだろう。アルバムも参加してる。「Station To Station」か「Low」か「Heroes」かそのヘンだったと思う。そんなメンバーで結成されたハイ・タイドだが聴けば一発。多分誰もが唸ると思う。60年代という括りで見たらここまでヘヴィーな音を出せたのはブルーチアーくらいじゃないか?それにバイオリンだからさ。別に聴かなくても人生損するほどのものじゃないけど、心から重い音ってのはこういうのを指すのだと思う。

 CD時代に突入してからもなかなかリリースされなかった作品で、海賊盤が横行していた。アナログはこれももちろんとんでもなくレアアイテムで、英国でも割と早くからレア物になっていたらしい。何回か見かけたことはあったけど、もちろん高嶺の花♪ 海賊盤CDとは知らずに喜び勇んで入手して聴いたのが最初だね。それでもやっぱぶっ飛んだもん。今はしっかりアマゾンにあるから幸せな時代です、はい。
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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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papini  

お、左側だけ持ってる。
なんで買ったのかはわからない。
あ、アタシも海賊盤だった(笑
だいぶ前だなぁ・・・これ買ったの。
んで、父ちゃんに見せたら、やっぱりLP見せられた。
「どうだ!オレの方がすごいだろ?」って(笑

69年と70年ではたった1年だけど全然違う、って言ってたなぁ。
そこが境目なんだって。
でもね、これはちょっとだけ先取りしてたバンドで、
「お前の好きなサバスの1stより、すっごいヘヴィだろ?」
って言われて納得した記憶があるな(笑
「サバスも新しいことしようとしてたけど、
これはもっとヘヴィだろ?その辺が先取りなんだよ。
わかるか?」
って(笑

何気なく変拍子が入ってたり、ねちねちしたギターに
グサグサくるヴァイオリン。
かっちょいいよねぇ♪

2007/01/28 (Sun) 10:03 | EDIT | REPLY |   
クロム  

偶然私のブログでも、ちょっと前にHIGH TIDEを取り上げたところだったんですよ~!
B級バンドに力を入れていたレコード店(笑)でプッシュされていたので、以前国内盤で出たときに買いました。
ろくにライナーを読まなかったせいで、最近になってサード・イヤー・バンドやホークウィンドのメンバーだった人が在籍していたことを初めて知りました(笑)。
この時代に大胆にヴァイオリンを導入した発想は、まさに先駆けですね~!混沌としているところが好きです。

2007/01/28 (Sun) 13:48 | EDIT | REPLY |   
evergreen  
TB

いや~やっと最近買いました(爆)
すごいね・・・それでこれに対等できるバンドはどれだ?みたいな話に盛り上がり、アメリカにあっただろう?ってとこまで行った・・・なるほどブルーチァーね・・・納得。

未発表音源の幻の3RDがメッチャ凄いです、超カルト盤で
お薦めかな?

2007/10/21 (Sun) 00:57 | EDIT | REPLY |   

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