Spirogyra - Old Boot Wine

0 Comments
Spirogyra - Old Boot Wine (1972)
Old Boot Wine

 若い頃に結構無茶して海外旅行に何度も行ったりしてて、当然ロック好きな流れだから本場に行ってみたい、見てみたい体感したいってのが強かったから行ってみたんだけど、やっぱり何十年経っても鮮明にその記憶が蘇ってくるし景色や風景も記憶にしっかりと留まっているからやっぱり良かったなと思う。今じゃ風景景色が変わっているのかもしれないけど、どっちにしても古いロックって、こういうトコロで産まれたんだとかこういう町で出来上がったんだという無形なものを探しに行ってるんだからさほど影響はない(笑)。それよりもこの季節の緑々しい風景を見るとユーレイルに乗っている時の移動時間で散々見た風景も同じように緑だったなぁとか思っただけです。そんな事をふと思い起こしたのもこのアルバム聴いたからかも。

 Spirogyraの1972年リリースセカンド・アルバム「Old Boot Wine」。英国フォークロックの三種の神器と言われてて、唯一複数枚のアルバムをリリースしていた。更にカンタベリー一派とも繋がる実に不思議なバンド。そもそも英国フォークの、と言われるけどこの「Old Boot Wine」は一体どこが英国フォークなんだ?ってくらいにはキャッチーでポップで普通にロックなアルバムとして良いだろう。自分でも今回コレ引っ張ってきて聴いてて、こんなに軽快なアルバムだっけ?って思い直したくらいにはフォークではない。スタックリッジとかELOとかそういう類の系統の音に近いんじゃないだろうか。カンタベリーってもそこまでカンタベリーらしいサウンドは出てこないし。ただ、所々のメロディセンスやふわっとした雰囲気はやっぱりそうかもなぁ…という程度には味わえる。そして何と言ってもバーバラ・ガスキンの歌声の印象がとっても強い。ここも世間で言われるお話だとクローズアップされている事が多いんだけど、このバンドは基本的に男女ツインボーカルがメインで、バーバラ・ガスキンは割と脇役。でも妙にクローズアップされて書かれてる事も多いので聴いた時とイメージが合致しない事もよく感じる。

 さて、そんな印象でアルバムはスタートするものの、しっかりとトラッド系統の作風ももちろん出てくる、けどそれもまたかなりスタンダードからは逸脱したムードでの作風で、やっぱりアルバム全体としてはキャッチーなポップ・ロックに分類されるサウンドが多い。この路線だけでもイケたんじゃない?ってレベルの作品が多いのも面白い。キンクスとか同じようなモンあるよな、とかさ、こういう雰囲気、好きだね。だから何となく英国の田園風景らしきものを想像してしまって冒頭の旅行時の緑々しい景色を思い返してしまったという次第。音から想像する風景、というよりは音から思い出した記憶、か。やっぱり良いな、こういうの。

関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply