Pentangle - Solomon's Seal

0 Comments
Pentangle - Solomon's Seal (1972)
ソロモンの封印(紙ジャケット仕様)

 旅には良い季節になってきた。少々肌寒い夜でもあるかもしれないが日中は気温も高く動きやすいし、梅雨にはまだ早いし大型連休で動いた人達はさほど大きな動きをしないだろうから無茶苦茶混む事も無いだろうし、ってことで問題は、じゃどこ行く?何しに?ってトコロだろう。ある意味日常から切り離れたいって事になると海山に加えての日本から離れた国内端っことか少々文化圏が異なるエリアへの旅が良いな。普段街中である分街中から離れたい、けど文明的じゃないトコロでは不便だから、適当なトコロで…となると無難な場所になるから面白くない。故にちょっと僻地まで足を伸ばしたいとは思うが今度は行きにくいみたいなのもあって旅好き、計画好きな人が羨ましく思える。なかなかそこには向かないんで、やっぱりラクなインドア趣味が増えてしまうもんだ。

 Pentangleの1972年オリジナルメンバーでの最終作「Solomon's Seal 」。ボーカルのジャッキー・マクシーを中心に90年代かな、にペンタングル名義でのアルバムもリリースされてて、そういうのもあるのかって思ったが、ペンタングルってバンドを誰のスタイルと見るかで変わるのかな。ジャッキー・マクシーの歌声があればって人はそれもペンタングルだし、両翼のギタリストこそが、って思う人はジャッキー・マクシーのプロジェクトの方はあまり興味を持たないだろう。そしてこの「Solomon's Seal 」だが、もちろんまだ両翼の二人は健在、とは言え普通に言うメンバー仲はよろしくなかったようで、一時期親密に音楽的方向性が一致した、または模索して創っていった時期は実に熱を帯びる濃密なプレイが聴けたのだが、そこから個々人での探究心に走っていくと当然プレイヤー毎に異なってて、ソロアルバムも並行してリリースしていることで、それはもっと顕著に出てきてしまったのかもしれない。そんな背景からこの時点ではマジックは生まれてはいなそうだ。

 それでもこの作品のレベルの高さ、ペンタングルというバンドのクォリティ、当然ながら個々人ではチャレンジやアプローチを取り入れててやっぱり進化している音を創っている。単にアコースティックというだけでなく、様々な楽器を持ち込み、更に硬質な印象のあったバンドの音からかなり親しみのあるメロディに変わっている気がする。英国やアイルランドに住んでいればこういう音が自然に出てくるものなのかな。トラッドって云うからにはそうなんだろうと勝手に思ってるけど、実際どうなんだろうか?日本の演歌と同じ立ち位置だとすると今の日本の若者って演歌聞く事ないでしょ?テレビ見ないだろうし。で、英国のトラッドもそうなってるのかな…。

関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply