Tarja - From Spirits & Ghosts

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Tarja - From Spirits & Ghosts (2017)
From Spirits & Ghosts

 実力のある、歌の巧い女性ボーカリストさんって大抵皆しばらくバンド活動した後に休息に入って、復活してくる時にはポップシンガーになっている事が多い、というか割と見かける。バンドという枠組みから外れてせっかく歌えるんだったら、そもそも自分がメタルしか歌わないぜって決めてないなら色々なタイプの歌、自分がチャレンジ出来るなら歌ってみたいという欲望の方が大きいんじゃないかな。しかもそれなりに優秀なプロデューサー達とも出会ってるからその人の能力を活かした楽曲も用意されるだろうし。そんだけ伸びしろ大きく持ってる方が良いんだろうね。

 Within Temptationのシャロンの対極にあるとも言えるTarjaも2017年に新作「From Spirits & Ghosts」をリリースしていて、結構攻撃的なジャケットだったからこれは面白いかも、と思って聴いてみると完全なクラシックシンガーの作品でバンドの音なんざ皆無、歪んだ音なんてないどころか普通のロックバンドフォームの音は一切なく、ストリングスとかティンパニーとかそういうクラシックオーケストラの音色ばかりでこれはまた大胆ないわゆるソプラノ歌手の歌もの作品をリリースしている。はて、それをこのジャケットで…ってなるほど、とちょっと紐解いてみたらクリスマスシーズンに向けたアルバムで、ヨーローッパらしく、ダークサイドなクリスマスでゴシカルな雰囲気でのクリスマスアルバムだったらしい。それをこの季節の良い今の時期に聴いているんだからそりゃ違和感あるわな。ただ、こんだけ繊細な作品はそうそう作れないだろう。ターヤも様々なアプローチを試みているが、元々がクラシック畑なのだから、逆に言えばこの手のはお手の物なのかもしれない。しかしいつもながら独特の歌唱と歌声の活かし方を知っている人で、どの曲も素晴らしく、聴いているとうっとりしてしまう声色を聞かせてくれる。

 こんだけマルチに歌いこなせるボーカリストってそうそう居ないんじゃないか?デス声やらないくらいで、他はもう何でも歌えるだろうし、その幅も広いしホントの歌い手なんだろう。ちょこっとYouTube覗いていても割と色々なセッションもやってたりカバーを歌ってたりもするのでその幅の広さはいくつも実感できる。教会でアカペラでRammstein歌ってるのとかびっくりしたもん。今回のアルバムでは勿論クリスマスソングも歌ってるしさ、見事な歌手です。




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フレ
Posted byフレ

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Photofloyd(風呂井戸)  
芸達者をどう生かすか?

 ターヤは私の気になる歌手の一人なんですが・・・、あまりにも芸達者で、定まらないところで損をしているのではないか?と、実は私は思っています。実力は有りながらこのところそれにに見合ったヒットはない。
 シャロンと一緒に唄ったときは、私の感覚からはむしろ逆に淋しさを感じました。

2018/05/19 (Sat) 20:57 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>Photofloyd(風呂井戸)さん

巧いし芸達者だけど音楽を創る、生み出す、という部分は違うんでしょうね。
だからある種巧いだけ、とも言える黒人歌手と同じ部類か?ともね。

2018/05/26 (Sat) 07:55 | EDIT | REPLY |   

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