Judas Priest - Turbo

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Judas Priest - Turbo (1986)
Turbo


 問題作と言われる作品をリリース出来ないバンドは大成しない、とは言い過ぎだが、常にチャレンジの姿勢こそがロックでもあるしミュージシャンの本質でもあろうと。面白いのは英国ロックではそれが普通の事なのだが、アメリカのロックへ行くと案外チャレンジはなく、売れたらその路線を着実に継承して確実に売っていく、故に10年一日的なバンドも多数存在するという事実。商業的に見ればそりゃそうだろうし、どっちも有りなんだろうとは思うけど、やっぱり新しいことにどんどんチャレンジしていく姿勢ってのは後から思えば面白いし、刺激的だ。だからと言って売れるかどうかってのは分からないトコロが難しくさせるのだが…。一回り二回りしちゃえばどうでも良かった話になるんだけど、やっぱりきちんと現役で商売している時はそうもいかないだろうよ。

 Judas Priestの1986年リリースのそれこそ当時問題作と言われた「Turbo」なんてのもその部類に入るのだが、オープニングから明らかに誰もが「何じゃこりゃ?」って思ったに違いないほどのシンセ色がたっぷりするヘヴィメタルの重鎮。あり得ん。ということでジューダス・プリーストの問題作として挙げられたものだが、その実じっくりと作品を聴いていくと、さすがに全盛期のジューダス・プリーストならではの楽曲のレベルの高さ、演奏力、ロブの歌声にしても絶頂期だから悪いはずもなく、ギターシンセ的な音色なんてのは単なる色付けでしかなくって本質的な音楽の部分では明らかに昔ながらのヘヴィメタルを保ってるし、何ら異色作として取り上げられる作品ではなかった。まだまだリスナーの耳が肥えていなくてピュアに聴いてしまっていたんだろうなというのが今から思えばのお話。

 と言っても実際シンセサウンドは耳につくし、軽やかでキャッチーな作風に聞こえるのも事実で、その意味ではどこか魂売ってるだろ、ってのがある。それを払拭するかのような意味合いもあっての次作ライブアルバム「プリースト・・・ライヴ!」を聴いてみろ、ってのもジューダス・プリーストの問題作としての払拭の意図もあったんだろうな。今30周年記念盤としてリリースされた3CDのライブでも正に絶頂期のライブを収録していて、アルバムそのものはライブだとこんだけ化けるんだ、ってのを示していて音作りの上手さに騙されるなと言わんばかりの記念盤に仕上がっている。相変わらずのツインギターのメタリックさ、ロブの歌声の充実度、どこを取ってもさすがジューダス・プリーストってのが堂々と感じられる傑作。


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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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666  

ちょっとポップ過ぎて苦手なアルバムです。(当時デフレパード意識してたらしいです)
ポップでキャッチーな本作とヘヴィな次作で2枚組の予定だったらしいですね。
その形でリリースされていたらここまで問題作とは言われなかったかも…

2018/05/13 (Sun) 20:12 | EDIT | REPLY |   
おーぐろ  

良い曲は多いんですけど、やっぱポップな曲も多いなって印象ですね〜 
それはシンセギターに合わせたのかポップな曲が多いからシンセギター使ってみたのか・・・ 
しかし、Recklessってタイトルの曲はどのバンドも良い曲多いなぁ 

2018/05/13 (Sun) 23:06 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
ジューダス

>666さん
問題作リリースってアリだと思うけど、それは後々になってからですもんね。
やっぱ売れたかっただろうし・・・。

>おーぐろさん
ブライアンとか・・・(笑)。

2018/05/26 (Sat) 07:51 | EDIT | REPLY |   

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