Wishbone Ash - Just Testing
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Wishbone Ash - Just Testing (1980)

どのバンドでもキャリアが長くなって来れば来るほど初期のアルバムが名盤として崇められることが多く、中期以降に出した力作でもあまり万人に正当な評価を受ける事が多くなくなる。バンドとしてのインパクトが強烈だったりすれば尚の事初期作品に注目が集まり、それこそが何とかの傑作だ、みたいになる。ところがミュージシャン的成長が進むもので、中期以降や近年の、なんてのも若さ故の力作ではないが、音楽的な意味での力作だったりして結構なアルバムが作られている事も多い。ただ、リスナー側がそこまでついていってないってのがある。しょうがないんだけどね、そこまでの大物になってなけりゃ余計にそうだ。だからと言って聴かないのも勿体無いし、聴いてみてなるほど、と分かる日がくればそれはそれで良いじゃないかと。
Wishbone Ashの1980年の作品「Just Testing」はベースのマーティン・ターナーが第一回脱退直前のアルバムで、ご存知この次のアルバムではジョン・ウェットンまでもが参加しているが、本作「Just Testing」ではアメリカ制覇を目論んだWishbone Ashのメンバーそのままでのチャレンジとなった。実はここに至るまでで自分的にはウィッシュボーン・アッシュってのを割と見限っていて、何度か聴き直してから見直したというか聴き直した次第で、やっぱり初期作品の印象が強くてそっちばかりを聞いてた。とある時にローリー・ワイズフィールド期もきちんと聴くようになって、やっぱ面白いバンドだな、と認識して以来アレコレ聴くようになったんで、楽しめていたんだが、この「Just Testing」はその中でも多分相当充実したアルバムなのかもしれない。ややポップエッセンスが強くなってて大英帝国的というのとはちょいと違うんだけど、それでもやっぱりギターが奏でるメロディはさすがの代物で、これぞウィッシュボーン・アッシュと言わんばかりの旋律が炸裂してくれている。
更にクレジット見てて、ん?って思ったのがクレア・ハミルの参加。この頃彼女自身はソロ活動でアルバムもリリースしておらず低迷期、だったように思えるけどここで数曲参加している。どういう繋がりだったんだろ?アルバムの中ではそんなに目立ってないから分かりにくいんだけど、英国ロック好きならそれなりに知名度ある彼女がここで出て来るってのはなかなかユニークな出来事。そして、なぜここでマーティン・ターナーが抜けたのかなぁ…、やっぱり売れなくなったのがヤだったのだろうか。またグループに戻ってるトコロを見ると別の事情だったんだろうなとも推測できるが、そこはともかく、アナログ時代の各面の最後の曲達が奏でる強烈なインストパート、っつうかギターソロの力強さが実にウィッシュボーン・アッシュらしい。アルバム自体は確かにちょいと綺麗に出来すぎてて、ロックらしからぬ出来映えでもあるけど、それはもう昔からウィッシュボーン・アッシュの特異なトコロでもあるんだから良しとして、素直に楽曲で聴くと結構な名盤と言える作品。

どのバンドでもキャリアが長くなって来れば来るほど初期のアルバムが名盤として崇められることが多く、中期以降に出した力作でもあまり万人に正当な評価を受ける事が多くなくなる。バンドとしてのインパクトが強烈だったりすれば尚の事初期作品に注目が集まり、それこそが何とかの傑作だ、みたいになる。ところがミュージシャン的成長が進むもので、中期以降や近年の、なんてのも若さ故の力作ではないが、音楽的な意味での力作だったりして結構なアルバムが作られている事も多い。ただ、リスナー側がそこまでついていってないってのがある。しょうがないんだけどね、そこまでの大物になってなけりゃ余計にそうだ。だからと言って聴かないのも勿体無いし、聴いてみてなるほど、と分かる日がくればそれはそれで良いじゃないかと。
Wishbone Ashの1980年の作品「Just Testing」はベースのマーティン・ターナーが第一回脱退直前のアルバムで、ご存知この次のアルバムではジョン・ウェットンまでもが参加しているが、本作「Just Testing」ではアメリカ制覇を目論んだWishbone Ashのメンバーそのままでのチャレンジとなった。実はここに至るまでで自分的にはウィッシュボーン・アッシュってのを割と見限っていて、何度か聴き直してから見直したというか聴き直した次第で、やっぱり初期作品の印象が強くてそっちばかりを聞いてた。とある時にローリー・ワイズフィールド期もきちんと聴くようになって、やっぱ面白いバンドだな、と認識して以来アレコレ聴くようになったんで、楽しめていたんだが、この「Just Testing」はその中でも多分相当充実したアルバムなのかもしれない。ややポップエッセンスが強くなってて大英帝国的というのとはちょいと違うんだけど、それでもやっぱりギターが奏でるメロディはさすがの代物で、これぞウィッシュボーン・アッシュと言わんばかりの旋律が炸裂してくれている。
更にクレジット見てて、ん?って思ったのがクレア・ハミルの参加。この頃彼女自身はソロ活動でアルバムもリリースしておらず低迷期、だったように思えるけどここで数曲参加している。どういう繋がりだったんだろ?アルバムの中ではそんなに目立ってないから分かりにくいんだけど、英国ロック好きならそれなりに知名度ある彼女がここで出て来るってのはなかなかユニークな出来事。そして、なぜここでマーティン・ターナーが抜けたのかなぁ…、やっぱり売れなくなったのがヤだったのだろうか。またグループに戻ってるトコロを見ると別の事情だったんだろうなとも推測できるが、そこはともかく、アナログ時代の各面の最後の曲達が奏でる強烈なインストパート、っつうかギターソロの力強さが実にウィッシュボーン・アッシュらしい。アルバム自体は確かにちょいと綺麗に出来すぎてて、ロックらしからぬ出来映えでもあるけど、それはもう昔からウィッシュボーン・アッシュの特異なトコロでもあるんだから良しとして、素直に楽曲で聴くと結構な名盤と言える作品。
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