Thin Lizzy - Live at the National Stadium Dublin 1975

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Thin Lizzy - Live at the National Stadium Dublin 1975
Live at the National Stadium Dublin 1975 [DVD] [Import]

 録音が古いのってやっぱり迫力無かったり音がショボかったりして今時の音に慣れてしまっていると聞きにくいと思う。だからこそジミヘンやビートルズの作品みたいに最新の機材でリマスタリングしてそのギャップを埋めて聞かせ易くしているのもあるだろうし、実際それは聴きやすいと思う。バンドやアーティストの意向がどうのって言われても、今の時代に合った聞かせ方ってなるとそうなるんだからそれはアリだろって。そういう意味ではもうほとんどの70年代の録音音源なんてそういう近代的な音に仕上げるってのやってほしいね。迫力ある音にしてくれれば良いだけだ。音が古くて聞き辛いから…ってのが聴かれないって理由だとしたら中身スゲェのに勿体無いよ。もっとも本人が損しているだけだからアレだけど…。

 Thin Lizzyの発掘作品「Live at the National Stadium Dublin 1975」がリリースされていたのは知らなかった。見所は当然ながら1975年地元アイルランドはダブリンの小さな会場でのライブが見事なまでに完璧な映像と音で録られているライブ丸ごと。これがまたYouTubeで簡単に見れてしまうってんだからいいのかよ、って話。昔は凄い画質で出回っているのを知ってたけど見れる状況じゃなかったのが、こんだけ綺麗に素晴らしい作品としてリリースされてて、いや〜、Thin Lizzy聴くならコイツは絶対見るべき聴くべきライブでしょ。これが1975年で、あの「Live & Dangerous」が1978年で、正に脂の乗りまくってる時期が見たり聴いたり出来るのはありがたい。丁度二人のギタリストが参加して方向性が出て来始めた頃のツインギター体制な時期。それがきっちりと聴けるのが興味深いのと、更に言えば二人共レスポールなのに何ともマイルドな音でツインギターを華麗に奏でているという繊細な美しさ。これこそThin Lizzyの本質。フィル・リノットの美しき歌詞や情景、ビジョンにぴったりと合った繊細な音色によるツインフレーズが見事。音は結構ハードなのにソロスタイルがそんなんで良いんだ。そこにフィル・リノットの哀愁のメロディ…、天才的な楽曲の数々とも言えるし奇跡の瞬間とも言える。

 ツインギターのフレーズにしてもしっかりとメロディアスな路線を意識しているのは当然ながら、二人の息の合い方も見事だなぁ…、ブライアン・ダウニーのドラムもドタバタしてるけど妙に合ってるし、言うこと無いバンドじゃないか。どこか時代から残されてしまっている感じあるし、もっともっと見直したり聴き直したりして発掘音源もどんどん出して歴史に残しておきたいバンド。ちょいと残念なのがデラックス・エディションのCDとかちょいと弱いんだよな…って事か。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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おっさん  

これは!初めて観る映像です、感動!!
紹介ありがとうございます。

2018/05/12 (Sat) 06:03 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
>おっさん

そうなんですよね。
知らないと知らないんで探してるといろいろ発見できます(笑)。

2018/05/26 (Sat) 07:49 | EDIT | REPLY |   

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