AC/DC - Bonfire Box

3 Comments
AC/DC - Bonfire Box
Bonfire Box

 70年代から活躍していて80年代にメタルの神様的に崇められたバンドって大抵普通にR&Rバンドだったんだよ。時代的にそういう風に仕立てられてたし、バンドロゴもそれなりに攻撃性の高いものだったから一緒に入れといても何ら違和感なかったし、そういうのある方がステータス高かったし。そしてビッグネームだった、ってのもある。実際はビッグネームになっている過程だったが、多くは70年代になんらかの功績を既に上げていて80年代を迎えての一気に噴出したメタルブームとの融合、もっとも商業的にはそこを否定するものでもなかったんだろう。リスナー的には何か違うよなってのがあったのは確かだ。特に違和感があったのはAC/DCとmotorhead。この2つはメタルっても全然違うじゃないか、っていうくらいに違ってて、今みたいに分析出来てないから何か本能的に違う、って思ってただけ。その辺キッスやジューダスなんてのはメタルに寄ってきたから同じ部類に入っちゃったんだろうけど、R&RバンドはやっぱりR&Rバンドだよ。

 AC/DCのボン・スコット追悼盤「Bonfire Box」ってのがリリースされて、ものの見事にボン・スコット特集的作品で、ライブが二種類とデモ・レアトラックス、更に何故か「Back In Black」が入っているという代物でこれはこれはと言わんばかりに充実しまくったセットもの。アトランティックスタジオのライブアルバムが目玉だろう。もう一つのパリのライブが長尺版で丸ごと入ってて良い…、って思ったらこれ映画「Let There Be Rock」のそのままのライブだったんだ。いやはやぶっ飛ぶね、このボン・スコット時代のAC/DCのライブの躍動感。正にR&Rの発展系、メタルとの中間とも言えるのかもしれない。冷静に聴いてて思うのはある種motorheadと同じようなサウンドかもしれない、なんてね。グルーブや攻撃性が同じ方向見てるもん。発散の仕方も。あまりそういう風に思った事無いが…、もっともAC/DCにはパンクの要素は入ってないか。

 どこからどう斬ってもAC/DCな楽曲ばかりのライブで、レコードとして残されているどのライブ盤よりも最高のライブがここで聴ける。何でまたこういうのを早く蔵出ししなかったのかね。勿体無いなぁ…っても他のライブアルバムもリリースされてるからそれで評判が変わる事も無かっただろう。1979年の12月、正にボン・スコットが無くなる2ヶ月くらい前のライブショウでこれだ。何とも惜しいボーカルを亡くしたものだ…。それでも今でも愛されるボン・スコットのライブ、そしてAC/DCのショウ、こんなの生で見てたらホント感激でぶっ飛ぶよなぁ…、凄いのが作品として残されてて良かった。






関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 3

There are no comments yet.
グラハムボネ太郎  
ロック、まさにロックです

AC/DCは大好きなバンドです。まさに汗の匂いのするロックだと思います。
単純ながらもあのノリは私たち日本人には出せないものかもしれませんね。
ちなみに私はブライアン ジョンソンが好きです

2018/05/11 (Fri) 18:56 | EDIT | REPLY |   
Who?  

AC/DCがメタルとして扱われたことなんて一度もないと思いますが・・・
Motorheadに関してもAC/DCと比べて遥かにメタルに近いと思いますけど
なんというか的外れする意見というか・・・

2018/05/13 (Sun) 20:20 | EDIT | REPLY |   
フレ
フレ  
AC/DC

>グラハムボネ太郎さん
自分もどちらのボーカリストも好きですね。

>Who?さん
時代と感性の違いかな・・・。

2018/05/26 (Sat) 07:46 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply