Cheap Trick - Raising Hell: the 1970s

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Cheap Trick - Raising Hell: the 1970s
Raising Hell: the 1970s

 それにしても胡散臭いCDがいくらでもアマゾンに堂々と売っているのは慣れてしまったとは言っても見苦しい。アーティストやレコード会社自身はこういうの見ないのか、見てても何も出来ないからそのままなのか分からんけど、聴けるウチに聴いとけっていう解釈で良いか。そこまで無茶苦茶なのが出てくるってのは人気のバロメーターでもあるし、それくらいでどうのってんでも今更ないだろうし、って勝手に思ってるが、販促だと割り切るくらいじゃないとやってらんないかもね。なので当然ながらオフィシャルアイテムは概ね普通に入手しているというビッグネームばかりのものを漁る羽目になるのだった。

 Cheap Trickでも「Raising Hell: the 1970s」なんていう胡散臭い4枚組のライブCDがリリースされていて、何かと思いきや、1977年の地元ロックフォードのライブがFM放送されたことがあって、そこからの録音音源が元ネタになっているライブと79年のシカゴのショウも同じく、なのだが、どういうワケか条件揃ってるのに無茶苦茶音がよろしくないという代物。FMラジオからの録音という如何にもキレイな録音そうに見えるキャッチコピーには騙されてはいけない。古くからアングラでも有名な音源だが、ホントにFMソースか?なんてくらいにはチープで音の割れた音源なのでご注意。それでもライブそのものは精力的にライブ活動を繰り広げているデビューした年のチープ・トリックの熱き姿で、二枚目のアルバム「蒼ざめたハイウェイ」まではともかくながら、まだ未発表だったけど録音済みだったであろう「天国の罠」からの曲もいくつか演奏されていてなかなか興味深い資料的価値がある。

 ハードロックバンドにしてはやけに軽いサウンドが売り文句でもあるし、イマイチロックファンからは好まれないトコロでもあるが、リアルタイムなロック好き連中からは割と人気を誇っていたし、聴いてみれば曲もキャッチーで独特の解釈によるサウンドで嫌われる要素はあまり見当たらない。強いて言えばフロント二人のルックスが甘すぎたってところくらいだが、他の二人のオチャメさがその一方向のバンドのスタンスに走らせなくて良かった。ここで聴けるライブはやっぱり熱く演奏してて、畳み掛けるように楽曲が並んでいて聴いてても圧巻だからその場に居たらかなりハイテンションになっちゃっただろう。




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フレ
Posted byフレ

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