King Crimson - Live At The Marquee, London, July 6th, 1969
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King Crimson - Live At The Marquee, London, July 6th, 1969

アングラ音源として出て来るものは大きくライブ録音ものとアウトテイク系のものと2種類に分けられるだろう。ライブ録音ものはラジオやテレビでの放送音源が元になってればしっかりとした音だけど会場録音モノなんかだと千差万別。大抵オフィシャルでリリースしてくるのはまともな音質のものが多いけど、中にはぶっ飛んだソースを堂々と出してくる時もあるんだから恐ろしい。アウトテイクやデモ音源ってのは基本的に卓録モノになるんだけど、この手のは相当まともなモノじゃなきゃオフィシャルでは出てこない。何せアーティスト側がそんな出来損ない音源なんて世に出したくないよ、って声が大きいらしい。創作過程なんて知られたくないってのは分かるわな。もっとも完璧なデモテープを作っている奇特な方々の場合はオフィシャルで堂々と出してくるけどね。そういうのも含めて全てその人達がどういう過程で、とかライブをやってたんだ、なんてのを知りたいという欲がこの市場を形成しているワケだ。いわゆるニッチな世界、ですな。
King Crimsonのロバート・フリップ卿はその手のソースをとにかく目の敵にしている人で知られていたが、まさかこういう形で報復攻撃に打って出るとは思わなかった。おかげでリスナーは実に迷うこと無く、また思う存分にキング・クリムゾンという化物のライブ音源を聞きまくる事が出来る。そう、キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブなどを筆頭にとにかく残されている音源を一応聴きやすくしてオフィシャルで全てリリースしている。それが例えファンの誰かが奮発した機材で録音したソースであろうともマスターに近いソースを入手していじりまくってリリースしてくるのだ。正に無法なアングラ市場に対してオフィシャルにやり返しているという逆手に取った商売。おかげでアングラ市場からクリムゾン絡みのソースはほぼ消えた。これがフリップ卿の望みだったんだから見事に大成したと言えるだろう。
そのコレクターズクラブの最初のソースとして名高いのが「Live At The Marquee, London, July 6th, 1969」。もっともクリムゾンの場合はそれ以前に「Earthbound」っつうとんでもないライブアルバムがあるんで、この手の音源については大いにあり、なんだろう。「Live At The Marquee, London, July 6th, 1969」の方は前日がストーンズのハイドパーク公演の前座で出演していて、その翌日のマーキーでのライブソースなのだが、とにかくデビューしたばかりのクリムゾンの恐るべき演奏と破壊力、だけでもなくしっかりとソフトに歌い上げるメロウなサウンドもありのライブ、それでもこのバンドがとんでもないポテンシャルを誇る大英帝国を代表するバンドになるだろうという予感があるというのは凄い。このぶっ飛びライブソースを聴いて決して幻滅することもなく、今後の期待に胸を膨らましながら聴けるのだから頼もしい。実際ここから74年頃までのライブ音源はひたすら聞いてたしなぁ…、今やオフィシャルでボックスにもなってほぼ全公演聴けちゃうでしょ?それでもこの最初期の1969年のライブは貴重ですよ。しかもマーキーだから近さも実感できる狭さだし、その分バンドの一体感も凄い。
![COLLECTORS’ KING CRIMSON [BOX1]-1969](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/41NSxqPkVYL._SL160_.jpg)

アングラ音源として出て来るものは大きくライブ録音ものとアウトテイク系のものと2種類に分けられるだろう。ライブ録音ものはラジオやテレビでの放送音源が元になってればしっかりとした音だけど会場録音モノなんかだと千差万別。大抵オフィシャルでリリースしてくるのはまともな音質のものが多いけど、中にはぶっ飛んだソースを堂々と出してくる時もあるんだから恐ろしい。アウトテイクやデモ音源ってのは基本的に卓録モノになるんだけど、この手のは相当まともなモノじゃなきゃオフィシャルでは出てこない。何せアーティスト側がそんな出来損ない音源なんて世に出したくないよ、って声が大きいらしい。創作過程なんて知られたくないってのは分かるわな。もっとも完璧なデモテープを作っている奇特な方々の場合はオフィシャルで堂々と出してくるけどね。そういうのも含めて全てその人達がどういう過程で、とかライブをやってたんだ、なんてのを知りたいという欲がこの市場を形成しているワケだ。いわゆるニッチな世界、ですな。
King Crimsonのロバート・フリップ卿はその手のソースをとにかく目の敵にしている人で知られていたが、まさかこういう形で報復攻撃に打って出るとは思わなかった。おかげでリスナーは実に迷うこと無く、また思う存分にキング・クリムゾンという化物のライブ音源を聞きまくる事が出来る。そう、キング・クリムゾン・コレクターズ・クラブなどを筆頭にとにかく残されている音源を一応聴きやすくしてオフィシャルで全てリリースしている。それが例えファンの誰かが奮発した機材で録音したソースであろうともマスターに近いソースを入手していじりまくってリリースしてくるのだ。正に無法なアングラ市場に対してオフィシャルにやり返しているという逆手に取った商売。おかげでアングラ市場からクリムゾン絡みのソースはほぼ消えた。これがフリップ卿の望みだったんだから見事に大成したと言えるだろう。
そのコレクターズクラブの最初のソースとして名高いのが「Live At The Marquee, London, July 6th, 1969」。もっともクリムゾンの場合はそれ以前に「Earthbound」っつうとんでもないライブアルバムがあるんで、この手の音源については大いにあり、なんだろう。「Live At The Marquee, London, July 6th, 1969」の方は前日がストーンズのハイドパーク公演の前座で出演していて、その翌日のマーキーでのライブソースなのだが、とにかくデビューしたばかりのクリムゾンの恐るべき演奏と破壊力、だけでもなくしっかりとソフトに歌い上げるメロウなサウンドもありのライブ、それでもこのバンドがとんでもないポテンシャルを誇る大英帝国を代表するバンドになるだろうという予感があるというのは凄い。このぶっ飛びライブソースを聴いて決して幻滅することもなく、今後の期待に胸を膨らましながら聴けるのだから頼もしい。実際ここから74年頃までのライブ音源はひたすら聞いてたしなぁ…、今やオフィシャルでボックスにもなってほぼ全公演聴けちゃうでしょ?それでもこの最初期の1969年のライブは貴重ですよ。しかもマーキーだから近さも実感できる狭さだし、その分バンドの一体感も凄い。
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